遠くても行っちゃう、東京・田原町の名店スパニッシュ、アメッツさん。いただいたもの定期報告いたします。
田原町から徒歩1分
国際通りをヒョイっと入った細道に、アメッツさんはあります。
住所:東京都台東区西浅草1-1-12 藤田ビル1F
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一歩入ればそこはスペイン、それがアメッツ
スペインのラジオが流れる店内、カウンター席はスペインのお酒がずらっと並んでいます。
服部さんは、ワインの作り手に似ている
アメッツのオーナーシェフ服部さんのお料理って、いつも食べるたびに温かい気持ちになるんですが、なぜだろうって考えると、土地の人の作るお料理が多いからかもしれません。
「この土地だとこれが美味しいから」「この食材はこうやって食べるって決まってるから」っていう、まるで田舎のおじいちゃんやおばあちゃんから教わるようなお料理が多くて、言うこと聞いていたら間違いない、って安心するような。
スペインで出会った多くの、素晴らしいワインの作り手たちと話している感覚とも似てる。
「昔から愛しているこの風景をそのままこのボトルに入れました」みたいな。
「この香りは、この土とこの風が作る香りなんだよ」みたいな。
人が商業的に作ったものではなくて、その土地に根付いた、謙虚で、飾らない自然な温かさ。
アメッツのヤギチーズのサラダ
Rulo de cabra(ルロ・デ・カブラ)という円筒状の山羊のフレッシュチーズを輪切りにして、表面をカリッと焼き、甘酸っぱいドレッシングをかけてあります。
スペインでも見つけたら必ず頼んでしまうサラダ。
個人的には、このサラダほどワインが飲めるサラダはないと思っています。
チーズをほぐして、全体に混ぜながらワインも、パンも進みます。
今回ご一緒した、ガリシア地方をメインにスペインワインを取り扱うインポーター正光社さんのワインもたくさん頂いちゃったのですが、サラダには白もロゼも赤も合いました。
原田さん、美味しいワインをごちそうさまでした!
ポルチーニのクロケッタ
これも毎回絶対頼むやつ。スペインではポルチーニ茸はボレトゥスという名前で、よく食べられる食材。香りの良さはイタリアンで勉強済みのやつ。
細かいパン粉のカリカリの衣を割ると、とろとろの香り高いきのこクリームが入っていて、一口で食べるには勿体無い旨味の塊。
ちびちび舐めながらワインが飲めます。お皿についたクリームも、残さずパンですくって食べるべし。
イカのソテー バスク風
みんな絶対に食べる一皿だというアメッツのPlato de estrella(スター選手)、イカのソテー バスク風。ビネガーが爽やかなソースがかかっている柔らかくて香ばしいイカは無限に食べられます。
特にゲソの部分がソースがたくさん絡んで美味しいの。
このお皿も、洗う必要ないくらいパンできれいにすくっちゃいます。
子羊のメネストラ
お肉料理でいくつか候補があったうち、実は私は前回もいただいて唸った、子羊のメネストラをまたリピートしました。
ホクホクのお芋、プチっとグリーンピースは子羊の香りを纏って、肩を組んで輪になって踊りたくなる美味しさ。
さっぱり系が好みの方は、エゾ鹿ロースのソテーもおすすめ。めっちゃ綺麗な赤身が楽しめます。
写真を撮る度に画角に激しい表情で突入し映り込んでくるのがお約束のこのお方も、美味しいスペイン料理を作る人です(笑)下北沢のタウラさんを、みなさまよろしくお願いします。
アメッツのスペシャリテ、鳩ごはん
いつもアメッツさんへ二人や三人で行くことが多いので、なかなかお米まで辿り着けないのですが、今回は6人でテーブルを囲めたので、久しぶりの鳩ごはん。
Theアメッツさんのお料理というか、アメッツさん以外では見たことがないな、と思って、
「どの辺の地域で食べられるお料理なんですか?」と尋ねたら、
「山で、ローストにするサイズでもないような小さな鳩が獲れたときなどに、じゃあ米入れて炊くか、みたいな料理なんすよ」と服部さん。
そんなお料理が食べられるお店、他に知ってますか!?知ってたら教えてください!
アメッツさんの不思議なところって、お腹いっぱいで「ひ〜!くるし〜!」って電車に乗って、帰宅すると、またすぐに行きたくなるところ。
で、また次にはあれを食べようとか色々考えるけど、また次行くときには同じもの食べてしまうところ。(2018年にもほとんど同じもの食べてる・・・)
服部さん、また行きます!
ご一緒いただいた皆様にも感謝。美味しい楽しい時間をありがとうございました。