サンセバスチャンへの行き方、バスク州政府の通訳を毎年(ツーリズムEXPOにて)務めるわたくし(@erikogreenspain)が僭越ながらご案内します。


サンセバスチャンとは?
スペイン、バスク地方の美食都市サン・セバスチャン。
より本来に近い発音はサンセバスティアン(続けて発音し太文字のアにアクセントをつけます)。日本ではサンセバ、とも略したりしますが、スペインでは「サンセ」と略します。
また、地元のバスク語ではDonosti(ドノスティ)またはDonostia(ドノスティア)と呼びます。
※DonostiとDonostiaの違いは、バスク語の冠詞(語尾につくa)が付いているか付いていないかですが(Centro Virtual Cervantesによる)、現地ではドノスティと呼ばれるほうがよく聞く気がします。
地名が二言語で書かれているのもバスク地方のバイリンガル(スペイン語ーバスク語)文化ならでは。バスや電車の行先で「Donostia – San sebastian」と記載があっても、どちらも同じ場所なのでご安心を。
世界的なバスクチーズケーキブームやピンチョスブームから、今やスペイン旅行といえばサン・セバスティアン、欠かせない目的地の一つとなっていると思います。
2年連続、世界最大級の旅行博・ツーリズムEXPOでバスク州政府ブースにて通訳を務める私Erikoが、
サンセバスチャンへ行ってみたい、けれどその行き方は?
と情報を探す皆さんへ、おすすめの交通手段をご紹介します!
日本からのサンセバスチャンへの行き方
楽!パリ経由ビルバオ空港入り→バスでサンセバスチャン
ヨーロッパの都市で乗り換えてビルバオ空港へ、そこからバスでサンセバスチャンへ行く方法です。
・パリでなくともいいのですが(フィンエアーやKLMなどもおすすめ)バスクに近いから
・サンセバスチャンにも空港はあるのですがあまり乗り継ぎが良くないのでビルバオへ
・ビルバオ空港からビルバオ市街が近く、一泊しても楽しいから


ビルバオからバスでサンセバスチャンへ
空港からは毎日1時間おきにサラウツ経由サンセバスチャン行きのバスが運行しています。
(平日は7時45分~23時45分発が最終、週末・祭日は6時45分~23時45分発が最終)
また、戻りはサンセバスチャンからサラウツ経由ビルバオ空港へ5時~21時最終のバス運行があります。
ビルバオーサラウツーサンセバスチャンのバス時刻表はこちらをクリック。時刻表PDFが開きます。
せっかくなのでビルバオのピンチョスも楽しむ
ビルバオ空港は市街まで近く、20分間隔で巡回バスも出ているので到着後も楽ちん。(運行は6時20分~24時、1,45 €.)荷物が多い・・というときは空港からタクシーでも20ユーロ程度で市街へ行けます。
夜遅く到着の場合はビルバオに一泊とり、旧市街のバルで一杯飲んで長旅の疲れを癒すのもありですよね。
ビルバオ市街からサンセバスチャンは、市街のバスターミナルからバスで、または近距離電車(Euskotren)でも行けます。
Euskotrenのビルバオーサンセバスチャン間時刻表はこちらをクリック。時刻表PDFが開きます。
3時間弱ありますが、景色を見ながら進む車窓の旅もなかなかです。

直行便利用!マドリードからバスまたは電車で行くサンセバスチャンへの行き方
*直行便は2024年10月27日〜週3往復再開しました。
🔽2024年スペイン直行便が復活するぞ!嬉しいニュースと悲しいニュース
・せっかくなので直行便でスペイン入り
・長時間なので身動きできる電車は楽ちんだけど空港からRenfeの駅まで移動必要
・バスなら空港ターミナル4から直接サンセバスチャン行きあり
2016年10月に約30年ぶりの成田‐マドリード間直行便が就航復活したこともあり、せっかくなのでマドリード入りにし、スペインの首都をちらり見てからサンセバスチャンに向かうのもありだと思います。
電車で
一旦マドリード市街に出る、または一泊するのであればアトーチャ駅から電車がおすすめ。
なにせバスも電車も5時間以上かかるので、狭いバスの座席よりも、座席自体広く通路も動ける電車が楽です。
バスで
マドリード空港からそのままサンセバスチャンに行きたいという場合はターミナル4から直行バスが出ます。
スペイン国内からのサンセバスチャンへの行き方
さて、既にスペイン各地に行く予定があり、そこからサンセバスチャンを目指したい、という方も多いですよね。
バルセロナからサンセバスチャンへ行く
飛行機で
1分でも早く着きたい、とにかく時間を有効に使いたいという場合には、もちろん飛行機が一番早いです。
バルセロナーサンセバスチャン間は1時間20分ほど、Vueling(公式)やRyanair(公式)など格安航空会社なら時期や時間帯で30ユーロ前後でチケット見つかりますが、スーツケースなど預け荷物があるとプラス料金がチャージされることもあります。
イベリア航空(公式)は80ユーロ前後からで預け荷物も基本1個まで可能、サイトも日本語対応で安心です。
サン・セバスチャン空港はイルン(サンセバスチャンの隣の街)近郊にあるため、空港からサンセバスチャンに行くにはバスだとさらに30分ほどかかります。
電車で
バルセロナーサンセバスチャン間は5時間40分ほど、50ユーロ前後です。
飛行機は乗っている時間は1時間20分でも、実際には空港に前もって行ってチェックインしたり、預け荷物が出てくるのを待ったりと、そこそこプラスの時間がかかったりします。ですが、電車ならもっと気軽に乗れて降りれて景色も楽しめる、そしてRenfe(公式)のシートはきれいで広くて快適です。
サンセバスチャンの電車の駅は旧市街へも歩いていける距離にあるので、着いてからも楽、というのが高ポイントです。
バスで
「早い」飛行機か「快適」な電車か、ときたところで、バスをあえて選ぶとすると・・「夜行がある」でしょうか・・
金額は40ユーロ前後、約7時間。最終は22時発→翌朝5時30分にサンセバスチャンに到着します。
正直チケットの金額は電車とあまり変わらないので、宿代が1泊分浮く、というのがメリットでしょうか。
深夜のサービスエリアの休憩とか、ちょっと普段見れない景色が見えるかもしれません。
セビージャからサンセバスチャンは飛行機で
セビージャやその周辺のアンダルシア各地からサンセバスチャンは直通の電車がないので、選択肢はおのずと飛行機に・・
飛行機はサンセバスチャン行きはもちろん、またはビルバオへ向かって一晩過ごすのもありかもしれません。
南と北の全く趣の異なるスペインも、飛行機1時間30分の旅なので意外と移動は楽です!

フランス、パリから陸路でスペインバスクへ
ツーリズムEXPOのバスク自治州政府ブースで一番多かったのがこの質問です。
「フランスから陸路でサンセバスチャンへの行き方を教えてください」

スペインバスクだけを目指していくよりも、スペイン国内の他地域はもちろん、隣国フランスと組み合わせてサンセバスチャンを目指す方も多いようです。
フランスからの陸路は、なんとパリから高速列車でたったの4時間です。
パリ→スペインとの国境の町アンダイエ(スペイン語ではエンダイア)まで行き、今度はスペイン行きに乗り換えます。
エンダイア駅を出て、目の前にすぐEUSKOTREN(バスク鉄道)の駅があります。
入国審査やパスポートの提示もなし、運河を渡りすぐスペインバスクの町Irun(イルン)に入ります。
フランスバスクですこし寄り道してから、スペインバスクという旅も良いですね。
ちなみに、いつかの石原さとみさんのようにフェリー(シャトルボートMarie-Louise)に乗りたい方は、電車の駅からタクシーで10分ほどの乗り場へ、フェリーはイルンの北の町オンダリビアへ向かいます。
電車乗り継ぎならそのままサン・セバスチャンに行けます。
フェリーでオンダリビアに上陸すると、電車はないので、バスでサン・セバスチャンへ向かう形になります。

サンセバスチャンへの行き方、ピッタリの方法は見つかりましたか?
みなさんの旅が素敵なものになりますように!


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