パンコントマテとは Pan con tomate

パンコントマテとは

カタルーニャ地方の名物、パンコントマテ。

Pan con tomate パンとトマト

カタルーニャ語では、Pa amb tomaquet パントマカ。

パンとトマト という名の通り、トーストしたパンにトマトを塗ったシンプルなスナックで、
バルの朝食やレストランのランチ、家庭のおやつと万能選手。

カタルーニャのレストランなどでは、トーストしたパン、半割りトマト、オリーブオイル、塩がテーブルに運ばれ、客が自ら作る風景も良く見られます。

アメリカ大陸からトマトが持ち込まれてからしばらくした18世紀ごろから、カタルーニャ料理にトマトが用いられるようになりました。

パントマカが作られたのは19世紀ごろと言われていて、スペインの他の郷土料理と同じくそんなに古いものではありません。

パンコントマテのパン

基本はPa de pages(Pan de payes)パン・デ・パジェスと呼ばれる、クラムの目が細かい大きく丸いパンを使います。

皮が厚く固く焼かれるので、中のクラムがやわらかいまま日持ちすることでも有名。(それでも2日ほど。スペインのパンは通常翌日には凶器になるほど固くなります!)

Pagesは、カタルーニャ語でCampesino(カンペシーノ、田舎風)を意味し、粗野で無骨な外見をしたパンです。

IGP(Identificacion geografica protegida)産地呼称を持つ、スペインでも数少ないパンのひとつです。

通常流通しているのは、1kgと500gの2サイズ。

パンコントマテ用のパン作り動画

パンコントマテの作り方

パン・デ・パジェスは日本では手に入らないので、バゲットなどで代用しても美味しいです。

まずは1cmほどにスライス。

塗るトマトは、小粒で色が赤く、良く熟れていてジューシーなものが◎

カタルーニャの八百屋さんでは、サラダ用のトマトとパンコントマテ用のトマトを分けて売っているそうです。

スライスしたパンは好みでトーストし、そこに半割りにしたトマトをすり付けます。

風味の良いオリーブオイル(アルベキーナ種100%なら、青いハーブのような清々しさが、ピクアル種100%ならトマトの香りもあり相性も良いです)を垂らし、あら塩をぱっと振ってできあがり。

バゲット以外にも、しっかり固めでクラムの細かいパンがおすすめです。やわらかいパンは、トマトの水分でべちゃっとなるので×

そのままシンプルに食べても止まらない美味しさ、さらにチーズや生ハム、オムレツや、アンチョビなどとも相性良しです。

う~!美味しそう!!

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