こんにちは!北スペインの食と観光情報、そしてスペイン語学習に夢中なEriko(@greenspainplus)です。
以前業務スーパーでまとめ買いしたサルチチョンをもっと美味しく食べたくて、ブルゴスでよく食べた丸型の香ばしいパンを焼きました。
トルタ・デ・アランダ Torta de Aranda
アランダ・デ・ドゥエロを中心に、ブルゴ・デ・オスマからカンパスペロまでドゥエロ川沿岸の複数の地域で作られる丸く平たいパンで、2013年1月8日に生産地呼称も認められました。
下記のイラストのラッピングが生産地呼称の製品である証。
指定生産地以外ではTorta de aceite(トルタ・デ・アセイテ)や、Torta castellana(トルタ・カステジャーナ)と呼ばれたりします。
窯の温度を知るためのパンとして生まれた
アランダを中心として、子羊の窯焼きが名物料理です。
釜が十分温まっているか、または温度が足りないか、前の日のパン生地を(昔は毎日のパン作りで翌日のために少し生地を残した)切り取り窯に入れ、色づき具合で判断したことが、このパンの生まれだと言われています。
色づきがわかりやすいようオイルを塗って、当時は丸く平くしたわけではなく、切り取ったパン生地を放り込んだのが最初のようです。
その後、形が丸く平く焼かれ、羊や地元のワインと一緒に、主にケータリングで供されるようになったそうです。
生産地呼称で定められている分量は下記:
- Harina de Trigo (W=mínimo 150.10-4 J.): 100 kg, molturada en Castilla y León.
カスティージャ・イ・レオンで製粉された強力粉 - Agua: Mínimo 60%
水割合60%以上 - Sal: Máximo 1,8%
塩割合1,8%以上 - Masa Madre: Se podrá utilizar un máximo del 25%
パン種割合25%まで - Mejorante: En las dosis recomendadas por el fabricante (opcional).
製パン生地改良剤の使用は、メーカーの推奨量による(必須ではない) - Levadura: Máximo 2% (masa con muy poca levadura).
イースト割合2%まで - Aceite de oliva de preferencia o de girasol.
オリーブオイルの使用を推奨、ひまわり油でも可
参照:Torta de Aranda – Wikipedia
トルタ・デ・アランダ風丸パン レシピ
材料
- 強力粉・・・250g
- 水・・・150ml
- 塩・・・5g
- イースト・・・2g
- オリーブオイル・・・適量
作り方
- 水はぬるま湯(20度程度)で、イーストを混ぜて溶かしておく(10分ほど放置)
- 強力粉と塩をよく混ぜ、1を加えてまとめていく
- ベタつく生地がざっとまとまったら乾かないよう覆いをかけて20分放置
- 再度数分捏ねて丸め、冷蔵庫で一晩寝かす
- 翌日冷蔵庫から出し、常温に戻ったら一度丸め直して暖かいところで倍のサイズになるまで発酵
- オリーブオイルを手に塗って、パンチングして丸く平く整形し、再度倍のサイズになるまで発酵
- オイルを表面に垂らして指で平らにならし、250度のオーブンで15分
焼き立てが美味しいですが、冷めてもトーストすればもっちりです。
今回、焼く前のオリーブオイルかけすぎました。手に塗って表面押さえるくらいで良いかも。
トルタ・デ・アランダ、またはその他のトルタは、そのままカットしてテーブルに供されるほか、バルなどでは間に具を挟んでボカディージョにしたり、丸い形を生かしてピザパンにしたりします。
私は当初の目的通り、サルチッチョンをスライスしてボカディージョにしました。1/4ですごいボリューム!
次回の改善点
焼成前のオイルが多すぎたので少し少なくする。
実は日本に輸入されている!スペイン産冷凍パン
冷凍パンて本当に侮れない。
パンじゃないけど、これ本当におすすめ↓スペインで食べるような塩味もっちりチュロス