こんにちは!北スペインの食と観光情報、そしてスペイン語学習に夢中なEriko(@greenspainplus)です。
スペインの地方料理が大好きです!
その土地にはその土地のスイーツがある。スペイン料理は郷土料理だ!
ということで、スペイン中に散らばる、スペインの郷土菓子探求を始めます。
プロジャ・デ・ポンテデウメ
本日探求するのは、スペイン北西部ガリシア地方、
ア・コルーニャ県の美しい港町ポンテデウメの名物、素朴な焼き菓子です。
ポンテデウメってどこ?
とろとろトルティージャ・デ・パタタで有名なベタンソスの近く、
リアス式海岸に面する風光明媚な村です。
プロジャ・デ・ポンテデウメとは
スペインの郷土菓子あるある、「Aprovechamiento」(残り物の活用)発祥。
パン生地の余りを伸ばし、清澄バター(Manteca Cocidoとは・・ガリシア地方特有、通常のバターを煮て白色の部分を分離させ、透明な部分のみ取り出して固め、そのまま熟成させる。バターのコクが強くなる)を散らして、
砂糖、アニス酒を振りかけて焼いたもの。
Proiaはガリシア語、スペイン語ではBolla、甘いパン菓子を指す。
プロジャ・デ・ポンテデウメの作り方
動画が一つありました。
面白いのは、一度基本的なパン生地を作って一次発酵させた生地に、卵、砂糖、アニス酒を加えて練り直すこと。
水分量の多い生地を長方形の型に流し込むようにして広げ、表面に清澄バターをちぎったものを散らし、砂糖をふりかけて焼き、焼き上がったものにアニス酒をたっぷりふりかけて仕上げます。
風味のポイントはガリシア地方ならではの「清澄バター」Manteca cocidaかと思います。
こちらは普通のバターを弱火にかけ、上に浮いてくる白い部分をどんどん取り除いていき、透明な部分のみ容器に取り出して冷ますことで作れます。