このお菓子はNevaditos(ネバディートス)、雪が降った、を意味するNevada(ネバダ)が、サイズ感が小さくなり可愛さを付加する縮小辞(ito, ita)が付いた「雪景色ちゃん」というような名前が付いています。
クリスマスのスペイン菓子
スペインのクリスマスのお菓子といえば、代表的であり欠かせないものとしてトゥロンがあります。
蜂蜜と卵白を練り合わせアーモンドを加えたトゥロンは、アラブの医師が薬として持ち込んだものが始まりと言われています。
その他にも、クリスマスのお菓子としてはMazapan(マサパン)、アーモンド粉と砂糖を練り合わせたものもアラブ文化由来、こちらもテーブルに欠かせません。
また、スペイン南部ではMantecado(マンテカード)と呼ばれる、Manteca(マンテカ、ラード)と粉類(小麦粉、アーモンド粉が入るものも)を合わせて焼くビスケットが必須、表面にはゴマが振られることもあり、サクサクのちんすこうのようなお菓子で絶対日本人好きです。
起源は諸説あれど16世紀のアンダルシア、ひとつはセビージャ南東のエステパが発祥、豚農家と穀物農家が多い地域でラードと粉を混ぜて焼いてお祝いしたという説があります。
そこから派生したポルボロンは、事前に粉を炒るためサクサクホロホロの口どけが特徴的。簡単に崩れてしまうので紙に包まれているものを優しくつまんで口に入れます。
ネバディートスもこのマンテカードからの派生、ラードと小麦粉に白ワインが入るのが特徴、表面にたっぷり粉砂糖を振ります。
ちなみにInstagramで #mantecados タグは1.5万件、#polvoron は6.1万件、#nevaditos は1,980件、人気は断然ポルボロンですね!
ネバディートスの材料
5cm の抜き型40個分ほど
- ラード…100g 常温
- 白ワイン…60ml
- グラニュー糖…大さじ1
- 塩…ひとつまみ
- 薄力粉…225g

ネバディートスの作り方
- ボウルにラードを入れ、白ワインを少しずつ加えて混ぜていきます。油脂と水分なので完全には混ざり合わないですが大丈夫、砂糖と塩を合わせて擦り混ぜていきます。
- 薄力粉はふるいながら少しずつ加え、さっくり混ぜていきます。全体をざっくりまとめたら、ボウルから出して少しこねます、あまりこねすぎず、全体がつるっとなればOK、こねすぎると焼き上がりのサクサクの層が無くなってしまいます。
- ラップに包んで最低2時間冷蔵庫で冷やします。
- 1cmの厚さに伸ばし、型で抜いて180度で30分、ほんのり色づくまで焼きます。
- 冷まして粉糖をたっぷりまぶしたら出来上がり






ネバディートスのお友達
雪景色ちゃんのお友達に、Morenitos(モレニートス、褐色ちゃん)がいます。粉糖の代わりに、チョコレートで覆ったお菓子です。チョコ好きはこちらもおすすめ。
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