【スペイン料理レシピ】イワシのエンパナーダ Empanada de sardinas

エンパナーダとは、スペイン全土で食べられる、

小麦粉で作った生地で色々な具を入れて焼き上げるお料理です。

朝食にも、昼食の一皿目にも、ビールやワインのおつまみにも食べられます。

Eriko
スペイン料理を毎日Instagramに上げてます、ぐりすぺ(@erikogreenspain)です。見にきてね!

エンパナーダの歴史

スペインのエンパナーダの歴史は諸説ありすぎてどれが正しい説かはまだ誰もわからないそうですが、
一説によると紀元前のペルシャ帝国の兵隊さんたちが、広域に渡る征服の旅に携行するために、埃除けにパン生地で食事を包んだものが世界に広がり各地で発展したものが主にアラブの文化と共にジブラルタル海峡を渡って7~8世紀ごろスペインに入り、全土に広がった説と、

同じく7世紀ごろにイベリア半島を制圧した西ゴート王国から持ち込まれた説などもあるようです。

参照:Origen y curiosidades sobre la tradicional empanada gallega

いずれにしても、長距離を旅する昔の人が、食事を衛生的に持ち運ぶための知恵だったようですね。

名前の意味

ちなみに、スペイン語の「エンパナーダ」の名前は「パンの中に具を入れた」「パン生地で包んだ」の意味です。

エンパナーダはどこの料理?

エンパナーダはスペイン各地でそれぞれのレシピがありますが、

ガリシアの料理、といっても過言ではなく、現地では主役的な郷土料理の位置付け。

パン生地で作るもの、さっくりした軽めの生地のもの、

またはとうもろこし粉で作るもの、

焼くもの、揚げるもの、

大きいもの小さいものと外側のバリエーションも多いですが、

中に包む具も、肉、魚、魚介など「骨以外なら包めないものはない」と言われるほどですが、
例えばベルベレッチョ貝(ザル貝)などは貝殻ごと包むレシピもあります。

とうもろこし粉のエンパナーダ

ガリシア地方のパン屋さんなら、必ずそのショーケースにエンパナーダがあります。

ガリシア、パドロンのパン屋さん
サンティアゴ・デ・コンポステラのパン屋さん

また、バルでもお通しでエンパナーダが出たり、オーダーできます。

サンティアゴ巡礼の道のゴール、サンティアゴ・デ・コンポステラの大聖堂の北側、パラシオ・デ・ヘルミレス(12世紀建造)の中、盛大な晩餐の様子を表す彫刻にも、

エンパナーダらしき料理を用意する様子があったりするほど、ガリシアにとっては昔から大切にされているお料理のようです。

エンパナーダの生地の材料

生地を作って冷凍しておけば、いつでも好きな具でエンパナーダが作れちゃいます。

材料(300g分、6人前)

  • 薄力粉・・・100g
  • 強力粉・・・25g
  • 全粒粉・・・25g
  • オリーブオイル・・・45g
  • 白ワイン・・・15g
  • 水・・・20g
  • 卵(S)・・・1個
  • ピメントン(パプリカパウダー)・・・小さじ1
  • 塩・・・3g

作り方

全ての材料を混ぜ、こねすぎず、なめらかになったら丸めて30分寝かせる。
卵の分量で少し状態が変わるので、柔らかすぎたら粉を少し足し、硬すぎたら少し水を足す。

エンパナーダの生地

この分量で300gほどの生地ができます。

3等分して、100g程度で二人がおつまみに食べられる十分な量のエンパナーダが焼けます。

オイルが多め、サクサクで香ばしい味わいのエンパナーダになります。

イワシのエンパナーダの材料

今回は、ガリシア地方ではXouba(ショウバ)と呼ばれる、イワシを使ったエンパナーダを作りました。

材料(二人分)

  • エンパナーダの生地・・・100g
  • イワシ・・・2尾(10cmほどのもの、3枚におろし皮と背骨から外しておく)
  • 玉ねぎ・・・1/2個
  • 赤ピーマン(緑でも)・・・1個
  • 塩、溶き卵
赤ピーマンと玉ねぎ
夏の赤ピーマンは、生命に満ちていますね・・!

作り方

玉ねぎと赤ピーマンは細切りにしてオリーブオイルでじっくり、玉ねぎが飴色になるまで炒めておく。
生地は打ち粉をしてから薄く(5m程度)伸ばし、玉ねぎとピーマンを敷いてから、イワシを乗せて少し塩を振る。
生地で蓋をして、縁をねじって留め、溶き卵を塗って200度のオーブンで25分焼く。

イワシのエンパナーダの作り方
野菜を下に敷くのがお約束

溶き卵を塗ってオーブンへ

エンパナーダ 焼き上がり
カリッと焼けました。オーブンの火力やサイズによって焼き上がり時間は異なるので、何度かチェックして焦げそうなら出してしまうと良いです。

皮がさっくさく、舌触り最高です。

周りのねじった部分はカリカリのクラッカーみたい。ここの部分だけでワインの良いおつまみになります。

エンパナーダの皮

中から、皮の中で蒸されたふんわりイワシの身と、じっくり炒めて甘みの強い野菜が香ります。

小骨はあるけど全然一緒に食べられちゃいます。

今回は、生のイワシにしましたが、

ツナ缶とトマト、玉ねぎ、ピーマンを炒めたものを詰めたり、

ハムや卵を詰めたり、

手軽な材料でもなんでも美味しくなるのがエンパナーダ。

またいろいろな具で作ってみます。

他にもたくさん、おうちで気軽に作れるスペイン料理レシピをUPしています。

ぜひ見ていってくださいね!

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