リアス・バイシャスの景色

リアス・バイシャスの風景

2016年11月、ガリシア地方が誇る海側ワイン産地、リアス・バイシャスへ行ってきました。

駆け足だったので、もう一度ゆっくりしたいところです!

リベイラ・サクラの景色はこちら

リベイロの景色はこちら

朝10時、靄のかかるオウレンセから、リアス・バイシャスのワイナリーを目指して120㎞の道のりスタートしました。

リアス・バイシャス

Autovía Rías Baixas、リアス・バイシャス線で一路リアス・バイシャスへ!!

リアス・バイシャス

道を進むごとに青空が濃くなっていきます。

リアス・バイシャス

海が見えてきたのは出発から1時間近く、この日はオウレンセのハイヤーで向かったのですが、運転手のQuique(キケ)さん(50代)に道々色々な話を聞きながらあっという間に時間が過ぎていきました。

リアス・バイシャス

右へ行くとO Salnés(オ・サルネス)、ポンテべドラ県の北西部に位置する村で、ワイン産地リアス・バイシャスの中心と言われる地域です。やっと来れた!

リアス・バイシャス

途中道を行くおばあさんにワイナリー・サラテの場所を聞くと、わたしはほとんど聞き取れないおばあさんのお返事・・!

オウレンセ出身のキケさん曰く、ポンテべドラはガリシアイントネーションが他地域とかなり違うとか。私なんかは聞いても全然わかりませんが、Zの発音や、全体の音が全然ちがうそうなんです。

そんなこんなでたどり着いたワイナリー・サラテ。

ワイナリー創始者は地元では伝統となっている「アルバリーニョ祭り(品評会)」をスタートさせたり、リアス・バイシャスにおけるアルバリーニョのパイオニアでありリアス・バイシャスの歴史の一部と呼ばれる地元の名士でした。

Ruta do Viño Rías Baixas リアス・バイシャスのワイン巡り のガリシア語の看板があがっていました。

リアス・バイシャス
ワイナリーはガリシア語でadega(アデガ)

ワイナリーからの景色、遠くまで広がるアルバリーニョの畑が黄色く色づく秋の景色。

リアスバイシャス

ワイナリーの敷地には、昔ながらのHórreo オレオと呼ばれる石の貯蔵庫がありました。

屋根の一方にはケルトのモチーフ、もう一方にカトリックの十字架が用いられた、ガリシアの複雑な宗教の歴史が垣間見える建造物です。

Hórreo オレオ
ガリシアの貯蔵庫 Hórreo オレオ

上記のオレオは、湿度の高いガリシア地方で穀物などを保管するために建てられている貯蔵庫。地面から高くつくられ、各足にはネズミ返しがついていて階段はなし。

人間が中に入る際にはネズミ返しに足をかけて上るそうです。

リアス・バイシャス
こうやって登ります、けっこう高い、それかわたしの足が短い

サラテの現オーナーは、フランスでワインを学んだ際にビオディナミ農法の第一人者と言われるニコラ・ジョリーに師事し、自社の畑は2000年ごろからビオディナミに切り替え、14年前(2002年)から自然農法を実践していました。

除草剤や除虫剤は使用せず、代用される銅もこのワイナリーでは使いません。

地面に自然に生えた豆やいちご、クローバー、たんぽぽ、リベイロの景色でも触れたイラクサなどが自然に土を耕し、酸素を取り込み、虫よけになるといいます。

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また、サラテの古い区画のアルバリーニョの樹はすべてピエ・フランコ(接ぎ木をしていない樹)で樹齢は100年を超えるものも。

1985年にポルトガルから入ってきたフィロキセラも、リアス・バイシャスの砂状の土壌とその酸の高さで死滅、多くのぶどうが生き残ったと言われています。

リアス・バイシャス アルバリーニョの樹 リアス・バイシャス アルバリーニョの樹

アルバリーニョの古木

リアス・バイシャスの地域に行くと、コンクリートの支柱が立つ区画と、ごつごつした白い石の支柱が立つ区画があります。

サルネスでは古くから白い石が多く採れたため、昔からの(100年~)畑は石の支柱、それ以降石の産量が減り価格が高騰したため、新しい区画はコンクリートを使用しているため、「古い畑」「新しい畑」がすぐ見分けられるそうです。

また、古い畑は混植(複数の品種のぶどうの樹を一緒に植えていること、植わっている状態)が普通で、白、赤が混在しています。

リアス・バイシャス

ワイナリーの敷地内にある建物はすべて築100年を超える石造りの伝統家屋でした。映っているのは現オーナーの奥様。

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オーナー夫妻が飼う猫が石造りの美しい庭を通りぬけていきます。

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サラテはリアス・バイシャスでは現在3軒だけとなった、自社で蒸留施設を持つワイナリーです。

11月~自社のワイン生産からでるぶどうの滓を使用し、品質の高い伝統製法のアグアルディエンテ・デ・オルッホが作られます。

作るのは歴史的に蒸留職人と銅職人が多く住んでいたSober(ソベール)という村の職人、今でも毎年その村から職人が来て作るそうです。

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蒸留小屋の隣には、古い樽や器具が置かれた小屋が。

古い畑の支柱の石と同じ石の大きな解放槽がありました。

石の開放層

深さは1m程度、リアス・バイシャスではその昔、この石の解放槽でぶどうを足踏みし、発酵させたそうです。

サラテでは、現在復興に努めている赤品種(カイーニョ、ロウレイロ・ティント、エスパデイロ)を、いつかこの石の解放槽で昔ながらの製法で作ることを目指しているそうです。

現在は全房を木樽の解放槽で足踏みし発酵させた上記3品種それぞれの単一をリリースしています。(現在日本で流通なし)

リアス・バイシャス

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サラテ

ワイナリー サラテ

サラテ アルバリーニョ

美しい天国のようなワイナリーから、お昼を食べに海側へでることに。

向かったのは一同「?」な海の横の倉庫のような場所↓

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中に入ってみると・・・そこは大きな水槽が並ぶ、Depuradora(デプラドーラ、浄化槽)でした!

ガリシア 魚介

スペインでは、水揚げされた魚介はまず港に隣接するこのデプラドーラで24時間浄水に浸けてから出荷することが法律で義務付けられているそうです。

 

ガリシア 魚介
帆立の浄化槽

ガリシア 魚介

牡蠣、帆立、浅利、ベルベレッチョ(ザル貝)などが扱われていました。

ガリシア 魚介

ガリシア 魚介

各デプラドーラでは小売りも行っており、街の市場で購入するよりも半額以下が相場となっているとのこと。(小売りを行っていないデプラドーラもあります)

運転手のキケさんもムールと帆立を購入していました!

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外は凪いだリアス・バイシャスの港。ガリシアの緑の土地を流れる有機物を多く含んだ川と、地下の目の詰まった石土壌を通りぬけてきた浄化された地下水が流れ込む、栄養豊かな海、それがリアス・バイシャスの海です。

リアス・バイシャスの海

漁は朝方、水揚げの景色も見てみたいですね・・!

リアス・バイシャスの港
タコの漁船

デプラドーラで購入した魚介を持ち込んだのは、近くの港町カンバードスの海の目の前のレストラン、リベイラ

カンバードス レストラン

カンバードス ガリシア

壁側にはサラテのボトルが多く並んでいました。サラテオーナー夫妻は毎週このレストランでスタッフの方たちと一緒にブラインドテイスティング会をしてワインを楽しんでいるそうです。

カンバードス レストラン リベイラ

喉が渇いたときの、氷で冷えたアルバリーニョほど魅惑的な光景ないですよね。

サラテ

逆光になっちゃいました~!がサラテのオーナー、エウヘニオさん。

コルク詰めた人にコルク外してもらう贅沢。

サラテ オーナー

アペリティーボとして出てきたのは牛肉のエンパナーダ。ガリシアの旅で一番ジューシーでおいしかったかも・・!けっこうこってりな味なのですが、酸のしっかりしたサラテ・アルバリーニョと最高のマリアージュ。

ガリシア エンパナーダ

言わずと知れた、タコのガリシア風に、ふわふわのオムレツなどが続き・・

タコのガリシア風

ここから怒涛のガリシア魚介が来ます!!

ガリシア 牡蠣 
でた!みんなが避けてた生ガキ!でも食べました、デプラドーラから上がったばかり、「絶対あたらない」のお墨付き!

ベルべレッチョ、これが初めてのフレッシュ!すごい煮込んだのとか、缶詰しか食べたことなかったので、ぷりぷり、じゅわーの触感に驚きました、こんなにおいしい貝だったんだ・・・

ベルベレッチョ ガリシア

帆立はとうもろこし粉をふってオーブン焼きに。香ばしい、甘い、濃い海の味!おいしい!!

帆立のガリシア風

樽発酵 アルバリーニョ
サラテが作る樽発酵(伝統の作り方)のアルバリーニョ。コク、こっくり。

アストゥリアスが一番、と言われるのはガリシア人も納得済み、でもガリシアもミルクがおいしいから・・と出してくれたアロス・コン・レチェも丼ぶりのような器でいただきました~(お腹破裂!)

アロス・コン・レチェ

ガリシアの食事の量の多さには驚く~という話をすると、オーナー夫妻が「このレストランは特にひどいの!」と笑っていました!

一食で体重5キロくらい増えたんじゃないかと、おなかをかかえて外にでたレストランの前の、海の美しさと潮の香りに、また食欲がわく、ガリシアの海でした。

カンバードス ガリシア

 

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