「地味スペイン料理」の世界:モロッコいんげんとじゃがいも

アヒージョやピンチョス、パエリアだけがスペイン料理じゃない!地味だけどネイティブが大好きな「そんなのあるんだ」的な地味スペイン料理、地味スペインタパスたちをどんどこご紹介していきます。

今日は「モロッコいんげんとじゃがいも」です。

スペイン料理といんげん

いんげん豆をスペインでは一般的にJudías(フディーアス)といい、さやも一緒に食べる緑色のいんげんを総じてJudías verdes(緑いんげん)と呼びます。

原産地は南アメリカ、メキシコとペルーを中心とする地域で、紀元前5000年以上前から栽培されてきた古い歴史を持つ野菜。ヨーロッパにはコロンブスのアメリカ大陸発見後にスペインに持ち込まれ、その後しばらく経ち、スペインで野菜として食べられるようになったのは19世紀ごろから、それまでは種を取るためだけに栽培されていたようです。

スペインの一般的なJudías verdesは、さやが大きく平たい、日本ではモロッコいんげんと呼ばれているタイプです。(モロッコいんげんは種屋さんが名付けした商品名だそうです)

一旦野菜として食べられ始めると、スペイン全土に広がり人気の食材となりました。

今ではバレンシア風パエジャに欠かせない食材にも。

モロッコいんげんとじゃがいも/Judías verdes con patata

「モロッコいんげんの食べ方は?」と聞いて八百屋のおばちゃんや町のお母さんが口を揃えて言うのがこの食べ方。

①モロッコいんげんを適宜カット(ヘタとスジはとる)②皮を向いたじゃがいもと一緒に柔らかくなるまで茹でる③オリーブオイルにニンニクスライスを入れて香りを出し④いんげんとじゃがいもの鍋に3を投入してなじませたらOK

とあるバスクの村で一人前の前菜として出てきたいんげんとじゃがいも

モロッコいんげんは一年中八百屋さんの店頭に並ぶ野菜です。安く購入できてさっと簡単にできる優しいお味。ニンニク、オリーブオイル、塩の調整でおつまみっぽくもできます。

本来の旬は春〜夏。

さやが柔らかくフレッシュなうちに、水煮にして冬の間食べれるように保存しておく家庭も。

仕上がったモロッコいんげんとじゃがいもをミキサーで回せば滋養味溢れるモロッコいんげんのピューレもできます。

固茹で卵を和えても相性良し。生ハムもおすすめです。

もちろん日本で手に入りやすい細長いタイプのいんげんでやってもOKです。

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