こんにちは、ぐりすぺです。スペインには多くの地域で生産物の質や価値を守る原産地呼称の野菜や果物があります。今日はガリシアで原産地呼称のグレロスについて書いていこうと思います。
グレロスとは
ガリシア地方で栽培されるカブの一種です。葉と茎の部分を食べます。スペイン語でカブはNabo ナボ、Grelosとはまた違う種類の野菜となります。
若葉はNabiza、花が咲く前のものはCimoなどと呼ぶこともあります。繊維が少ないためとても柔らかい食感、少し酸味と苦味がある味わいが特徴です。
IGP(原産地呼称)Grelos de Galicia ガリシアのグレロスとして保護されている生産品です。
旬は8月〜3月。
サンティアゴ・デ・コンポステラではGrelos de Santiago グレロス・デ・サンティアゴ、ルゴではGlobo blanco de Lugo グロボ・ブランコ・デ・ルゴの商標で、フレッシュなものから冷凍、缶詰・瓶詰めの製品が販売されています。
グレロスの風景
▼NabizaとGrelosの違いを説明しているビデオ(ガリシア語)。「これがグレロス、これがナビサ」と見ていくんですが見た目ではよくわかりません。原産地呼称委員会によると、最初に生える若葉がナビサで葉が広く、夏が終わり寒さが出てくるときに生えてくる葉が細い束がグレロス、だそうです。
収穫したグレロスを街道沿いで売るおばあさんやおじいさん。ガリシア語なのでスペイン語字幕入り。
グレロスの食べ方
伝統的にはCaldo gallego カルド・ガジェゴに入れたり、lacón ラコンと呼ばれる豚の前足の塩漬け肉と一緒に煮るLacón con grelos ラコン・コン・グレロスが有名です。
▼カルド・ガジェゴにピロピロ〜と入っている緑の野菜はグレロスです。
▼ラコン・コン・グレロスは、グレロスが主役
▼ナビサとチョリソーの煮物の作り方
グレロスはくったり煮込み+肉と一緒に使われることが多いですが、若葉のナビサはソテーしたり、肉だけでなく魚の付け合わせにしたりもします。
3月近くになり、花が咲き始めるともう煮ても揚げても食べられないほど硬くなります。芯を割ってみて中に白い筋があるともう旬を過ぎている印です。
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