スペイン各地には数えきれない種類の腸詰がありますが、マジョルカ島やメノルカ島などバレアレス諸島で食べられるSobrasada(ソブラサーダ)という腸詰を知っていますか?チョリソーやサラミが好きな人ならたまらない、ペーストタイプの腸詰です。
ソブラサーダとは
La sobrasada es un embutido crudo curado, elaborado a partir de carne seleccionada del cerdo, condimentadas con sal, pimentón y pimienta negra. Se embute en tripa y presenta una lenta maduración.
Wikipedia – Sobrasada
生タイプの腸詰で、豚肉、豚の脂に塩、ピメントン、黒胡椒で味付けしたものを腸に詰めてゆっくり熟成したもの、とあります。
「生タイプ」とは、生ではなく熟成されているのですが、通常のチョリソーのように固くなく、腸の中にはペースト状のお肉が入っていて、パンに塗って食べられるのが特徴です。
含まれる脂の割合が7割の製品もあり、常温でトロッと溶けるクリーミーな味わいのものから、肉の割合が多いプリッと固形のものまでメーカーによって、またはメーカーが複数種類のソブラサーダを作っている場合もあります。
元はシチリア島の腸詰「soppressa」が海を渡り、Sobrasadaという名前でバレアレス諸島で根付いたとのことです。
ソブラサーダの食べ方
柔らかいペーストが腸に詰まっています。スライスして皮の部分をとり、パンに乗せて(塗って)食べるだけで美味しいです。
ペースト状の特性から、少しトーストしたりするとじわっと脂が溶けて最高に美味しいです。
以前マジョルカの友人から頂いた、地元民に人気というお肉屋さんのソブラサーダは通常のチョリソなどに比べ塩味が穏やか(ほぼ塩味なし)、ピメントンの香りが強い味わいで、友人曰く「地元ではお砂糖をかけて食べる」そうで、最初こそ腸詰に砂糖をふりかける不思議な食べ物なのですが、口に入れれば日本人も大好きなあまじょっぱい味わいがなんともいえぬ美味でした。
蜂蜜をかけて食べるのもポピュラーです。
こちらは同じくマジョルカの名物エンサイマーダ(甘いパン)のソブラサーダ入りのもの。
温かいお料理にほぐして散らせば旨味が広がります。
ソブラサーダ、食べたくなったら日本で買えます
マジョルカの原産地呼称のソブラサーダはまだ日本には入っていないようですが、ソブラサーダスタイルのスペイン産腸詰が日本で買えます。
輸入元はグルメミートワールドさん。品質の高いスペイン産肉製品、スペインワインを取り扱っています。
ソブラサーダ(イベリコ豚の熟成パテ・ミニミニブロック)カサルバ
小さいサイズ(120g)で購入できるのが嬉しい。フルサイズは入荷待ちのようです。
その他、ハモンイベリコ、ハモンセラーノなどもいろいろ売っているので見ているだけでも楽しいです。
ぜひ!
(PRじゃありませ〜ん、ただ自分が食べたくてみなさんにもシェアします笑)
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