スペインのパン研究家、イバン・ジャルサによるパン本が2017年に発売されました。(ぐりすぺ史上最高の本♡)
スペインのパンて何があるの?
スペインで一番売れているパンは、バゲットタイプのBarra(バッラ)と呼ばれるパンです。
スペインのランチの定番セット:ワイン、ガセオサ(ワインを割る甘い炭酸)、パン(バッラをスライスしたもの)
他にも、スペイン全土のパン屋さんでは、クロワッサン、フォカッチャ、チャパタなど海外でポピュラーなものが並んでいます。
スペインは、パエリアを食べるイメージが強いのと、日常食があまり知られていないので「主食がパン」と言うと驚かれることもあります。
スペインの主食はパンです。
Pan candeal(パン・カンデアル デュアル小麦を使ったスペイン内陸のパン)
乾燥・高温というスペイン内陸部に適応したデュアル小麦と、少ない水分で練り上げるパン。
Torta de aceite(トルタ・デ・アセイテ 油の丸パンと呼ばれる、カスティージャ・イ・レオン州ブルゴスで食べられるパン)
Pan de cea(パン・デ・セア ガリシア地方内陸で作られる、高加水のパン)
小麦の生産が少ないことから、水を増やして作るようになった。
スペインの各地域には、長い間受け継がれてきた地元の形のパンがあります。数えきれないほど。
しかし、アンダルシアのパン屋さんにクロワッサンやフォカッチャが並ぶことはあっても、カスティージャ・イ・レオンのパンが並ぶことはなく、それぞれの地元でも、大手メーカーによる原料も製法も形も味も標準化された現代のパンたちの波に押されて、地元の田舎パンたちは姿を消しつつあります。
スペインの土着パンを知る
パン研究家の著者は、スペインの失われつつある地元の田舎パンを求めて国内2500kmを移動、パン、人、土地の約1000枚の写真とともに、スペイン東西南北のパンの歴史や作る人々の言葉を語っています。
多くの人にとって隣にあるのに気付いていない大切なもの、知らずに通り過ぎてしまった大切なものを、自然とともに、移り変わる環境とともに守り続ける人たちの美しい表情といったら。
スペインの北西、北、中央北、レバンテ地方、中央南、アンダルシア、カナリア諸島の地域ごとに地元の田舎パン350種とレシピ、歴史が網羅された全272ページ、スペインのワイン・食に携わる方必携です。
Amazonで買えてぐりすぺも買ったスペインパンの本
とにかく一人一冊必携、スペインの全域のパン・デ・プエブロ(田舎のパン)を網羅した最高の本です。しっかりしたハードカバー本で読みごたえあり。
こちらはスペイン以外のパン(ピタとか、アラブ系のとか)のレシピも入ってます。Kindleで購入して900円くらい。パンのレシピが素敵な写真と並ぶので見るだけでも楽しいです。
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