先日アップしたアストゥリアスに行く理由ができる、2つの伝統料理と1つの伝統菓子に引き続き、アストゥリアスでの滞在日程増やしたくなる、3つの煮込み料理を紹介します。
食べきるのは不可能?冬のアストゥリアスの定番、”ポテ・アストゥリアーノ”
主にマタンサ(12月の豚の屠殺時期)に食べられる煮込み料理、ポテ・アストゥリアーノ。
材料は白いんげん豆、豚バラブロック、チョリソー、モルシージャ、あれ?ファバーダじゃない?と思いきや、berzaと呼ばれる青い葉が主で結球していないキャベツとじゃがいも、そしてラコン(豚の前足の塩漬け)などが入るのがポテ・アストゥリアーノの特徴です。
ポテは素焼きのポット(壺)を意味し、もともとは材料をポットに入れじっくりことこと煮たお料理です。
有名なファバーダ同様、メインとなるのはCompango(コンパンゴ)と呼ばれる三点セット、豚バラ塩漬け、チョリソー、モルシージャです。豆や野菜は付け合せのようなもの、だそう。
手作りのコンパンゴは保存のためスモークを強くかけるため、味わうポテがスモーキーな風味があればラッキー。
提供される一人前が大量、いつか食べきるのが夢です。
あさりの旨味が豆に凝縮、ワインが進む”ファベス・コン・アルメハス”
こちらも、アストゥリアスの名産である白いんげん豆を使用した煮込みで、玉ねぎ、あさりを使い、サフランで色付けをします。
腸詰めの熟成感をまったりと纏うファバーダやポテに比べ、濃厚な海の香りが豆に染み込む、白ワインとパンが進みまくりの煮込みです。
大盛りポテトと一緒に、がお約束。”カジョス・アストゥリアーノス”
カジョス、牛モツの煮込みはひよこ豆が入ったマドリードのものが有名ですが、アストゥリアスでは豆は入れず、フライドポテトを添えるのがポピュラー。
柔らかく煮えたカジョスに、甘い揚げ芋を混ぜながら食べると、たまらなく幸せな味がします。
アストゥリアス料理って・・・
“美食”ではないけれど、細胞レベルでほっとする、人が必要とする料理がアストゥリアスにはあります。
細かいことが気にならなくなる、豪快で体の芯から心まで暖まるアストゥリアス料理、またいろいろご紹介できればと思ってます。
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