Holaぐりすぺです。
スペイン人は日本人同様ビールが大好き!
スペイン国内で作られるクラフトビールも増えて人気は止まりません。
クラフトビールはスペイン語でCerveza artesana(手作りビール)と言います。
ところで、ビールを意味するCerveza、その語源が気になって調べてみました。
スペイン語の「ビール」だけ仲間外れ!
さて、世界の「ビール」は、ビアー(英語)、ビッラ(イタリア語)、ビーア(ドイツ語)ビエ〜(フランス語)、ベレ(ルーマニア語)など、
Bから始まる名前がほとんど。
それなのに、イベリア半島だけ、ビールのこと、Cerveza(セルベサ)って言うの、不思議じゃないですか?
ちなみに同じイベリア半島に位置するポルトガル語ではCervejaだそうです。
スペイン語でビールを意味するセルベサの語源
このCervezaという単語は、RAE(スペイン王立アカデミー)によるとCeltolatino(ケルト由来でラテン語と混じり合ってできた言葉)のcerevisĭaが語源だそうです。
またはWikipediaによるとやはりケルトのガリア語:cervêsïaが語源とも言われ、フランスの古典辞書プチ・ラルース(1905年出版)には、cervoiseという単語が記載され「ガリア時代のビール」と説明されているそうです。
このcervoiseという単語はLe livre de l’amateur de bière(ビール愛好家のための本、フランス)では、ラテンの大地と農業の女神とされるCeresの名前と、強さを意味するvisが合わさってできたと記載している、という記述もあります。
結局ピレネー山脈は高かった
スペイン語学習者としてはRAEを一途に信じるとして、ケルトラテン語cerevisĭaを由来とするフランス語cervoiseを中世スペインではビールを意味する単語として取り入れ、その後定着します。
しかしなんと!このcervoiseという名前がフランスからスペインに入ってきたと言われる1480年ごろを境に、逆にフランスではcervoiseという単語が廃れたと言われています。
より麦の生産に向く気候条件のドイツを中心とする北ヨーロッパで、ラテン語Bibereから派生した名前bierでこの飲み物の生産が増え流行し、フランスでもBièreという単語を使うことが主流になっていったようです。
その”Bier波”はヨーロッパの様々な地域に届いたものの、ピレネー山脈の先には届かず、イベリア半島では中世からのCervezaを今でも使っているというわけ、だそうです。
cervoiseはピレネーを超えて入ってきたのに、bierが入ってこないわけはないので、何かあったんでしょうね、なんでしょうね(研究は続く・・・)。
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