スペインの郷土料理ならアルドアック
代々木八幡にあるアルドアックさんにて、2018年4月〜6月に提供されている「ガリシア郷土料理コース」をいただいてきました。
アルドアックの二つのコース
アルドアックでは、季節に応じて酒井シェフのスペシャリテで構築された①MENU/Degustacion(デグスタシオンコース)7500円(税別) と、3か月ごとにテーマを変えスペインの各地の郷土食をピックアップした②MENU TRADICIONAL(郷土料理コース)5000円(税別) が選べます。
どちらがおすすめ?
アルドアックに初めて行く方には、①デグスタシオンコースがおすすめです。酒井シェフのセンス爆発、カウンター越しに差し出される各皿に驚き、スペイン料理の意外な面を美味しく知るはずです。
そんな酒井シェフの驚きのスペイン料理のベースとなるのが、スペイン各地の郷土料理。郷土料理コースでは、酒井シェフが作り出すアートな一皿一皿が構成されるに至った、ベースのお料理が楽しめます。
日本で食べることができる”スペイン料理”の多くは、星の数ほど存在する郷土料理のほんの一部、アルドアックでは日本の他のレストランでは味わえない郷土料理に触れることができます。
ワインのペアリングがすごい
①②どちらのコースの場合も、飲み物はA:自分の好みを伝えてシェフに相談 またはB:おまかせペアリング のいずれかを選ぶことができますが、断然ペアリングがおすすめです。基本一皿に一杯、スペインワインのプロが汗をかくラインナップとマリアージュです。
ガリシアコースで食べたもの&ワイン
2018年4月〜6月の期間の郷土料理コースのテーマは「ガリシア地方」です。
今回はおなかの具合からお料理も少々ポーション小さめ&ワインも控えめです。
D.O.モンテレイのゴデージョ&トレイシャドゥーラ
ゴデージョの爽やかな香り、トレイシャドゥーラの細かく舌にしみこむ糖の甘み、見本のようなゴデージョ&トレイシャドゥーラ。
エンパナーダ・ガジェガ(ガリシアのパイ料理)
小麦粉、とうもろこし粉で練ったパイ皮で、さまざまな具をつつんで焼く料理、こちらは自家製ツナと赤ピーマン、たまねぎ。野菜の甘味と、ごろっとはいったツナ、香ばしいパイ皮を頬張ります。
タコのガリシア風(茹でタコにオリーブオイル、パプリカパウダー)
茹でたてぷりぷり、皿にたまったゆで汁も残さずパンに染み込ませてぺろり。
ホタテのオーブン焼き
表面に振りかけられたパン粉の香ばしさと、ホタテと野菜(赤ピーマンとたまねぎ)の甘みが、シンプルに沁みるおいしさ。
マテ貝のアルバリーニョ蒸し
最高品質のアルバリーニョワイン、サラテで蒸した豪華なマテ貝。にんにくとパセリソースで濃厚な旨味プラス。
D.O.リアス・バイシャス ロウレイロ・ティント100%
日本ではなかなか飲めない、リアス・バイシャスの赤ワイン、しかもロウレイロ・ティント100%(レアです)。透明感ある直線的な酸と青み、ビターチョコレートなタンニン。
スズキとイサキのカルデイラーダ
ポルトガルーガリシア地方で作られる魚介の煮込み。魚のうまみを生かすためにあっさりと。ピメントンと少々のトマトを入れた出汁スープに、涙豆が甘い。毎食食べたい。
カルド・ガジェゴ(ガリシア風スープ)
自家製の塩漬け豚肉と野菜を煮たスープ。白いんげん豆が隠れてます。優しい味、これこれ!ガリシアの味。
D.O.リベイラ・サクラ ゴデージョ主体
酒井シェフ曰く、ガリシアの樽熟白ワインのTOPクラス。スペインの有名女性醸造家サラ・ペレスが監修、ゴデージョ75%、アルバリーニョ20%、ドニャ・ブランカ5%。8カ月フレンチオーク熟成。
コシード・ガジェゴ(ガリシア風煮込み)
塩漬けの豚肉、チョリソー、じゃがいも、グレロ(蕪に似た野菜、茎から葉の部分を食べる)、ひよこ豆などを煮たガリシア料理の代表。豚肉ほろほろ、熟成された豚の脂のコクが淡泊な豆とじゃがいもに染みてこっくり。
牛ほほ肉のワイン煮
スペイン北西部でポピュラーな黒ぶどう品種、「メンシア」のワインで煮込んだ牛ほほ肉。ほろほろ柔らかしっとり。通常の赤ワイン煮にはない軽やかな酸とジューシーな果実味(まるでジャムのような)はメンシアのワインだからでしょうね、重くなく味わい深いのはアルドアックの得意技。
タルタ・デ・サンティアゴ(サンティアゴのケーキ)
アーモンド、砂糖、卵をベースに、レモン、シナモンで香りづけをしたケーキ。
オルッホ(ガリシアのぶどうの蒸留酒)
オルッホは、本日赤のロウレイロも頂いた「サラテ」のワイナリーのもの。ガリシアで多く作られるオルッホの中でも、ワイナリー内で蒸留する3軒のうちの一軒です。 「ガリシアのオルッホ(ぶどうの蒸留酒)」
オルッホについてはこちら食後は蜂蜜入りのマンサニージャ(カモミール)
スペイン料理はよくわからないという人も、スペイン料理・ワインに携わる人も
アルドアック、おすすめです。スペイン料理が良くわからない、という人にこそ行って欲しいです。
そして、後者の「スペイン料理・ワインに携わる人」は、いかなきゃダメ。
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