Verín ベリン、ガリシア南部のワイン産地は水も特級だった

ガリシア地方の自治区シリーズ、D.O.モンテレイのワインの心臓、ガリシア最南のベリンの見所をまとめました。

ベリンへの行き方

オウレンセ州の南東、タメガ川のほとりに位置する町と自治体で、面積は93.9平方キロメートル、人口は約13,723人。ポルトガルとの国境に接し、ガリシアの門とも呼ばれている街です。

オウレンセのバス駅からMonbusで1時間45分、1日に7本出ています。

価格は6ユーロ

Monbus(Ourense-Verín)

ベリンの見所

モンテレイ城

ガリシアでもっとも大きいアクロポリス(ギリシャ様式の防壁で固められた自然の丘に神殿や砦が築かれている・空中要塞)と言われるモンテレイ城が有名です。お城にはパラドールも隣接しています。

モンテレイ城

アルフォンソ6世の孫であるアルフォンソエンリケスの後援の下、12世紀に建設された要塞で、中世にはポルトガルとの国境を守る役割を担いました。城内には教会、巡礼者のための病院、修道院などが併設されています。

モンテレイ城空撮

2月はエントロイド(ガリシアの謝肉祭)

2月のEntroido(ガリシア地方の謝肉祭、スペイン他地域と祝う時期や内容が異なる独自のお祭り)は、Cigarrónと呼ばれる様相のお面を被った若者が街を疾走する様子がベリンの名物。


ベリンのエントロイドについて:https://www.carnavaldeverin.com/

コロナの影響で2020年、2021年は中止になりました。

2022年はやるかな?時期が合わなくても大丈夫、名物の「シガロン」像があるので一緒に写真を撮ることができます(笑)この人の写真しか見つからなかった〜!ナイスフォト!

ベリン旧市街

ガイドさんが案内してくれるツアーもあり。旧市街の歴史の名所をめぐることができます。ガリシアのおばあちゃんの姿が描かれたストリートアートも名物です。

雄大に水を讃えるタメガ川にかかる橋からは、街を囲う古い石壁もみることができます。

美味しいミネラルウォーターの源泉

ガリシアは水が美味しい土地、ベリン中心地から2kmのカブレイロア村には、有名ミネラルウォーターその名も「カブレイロア」の源泉があります。

1904年にロンドン・チャーリング・クロス病院の著名な化学者が水の良さを認め、カブレイロア前オーナーであるホセ・マヌエル・ガルシア・バルボン氏が源泉と周辺の土地を取得、良い水を求めるヨーロッパ中の人々がベリンまで旅せずに手に入れられるよう水の販売を開始したのが始まりです。また、1907年にはスパホテルも建設し人気になるもスペイン内戦(1936-1939)で閉鎖、軍事施設・病院として使用されることに。戦後営業を再開するも復興することはなく施設は1961年に閉鎖、しかしながらボトリング販売は継続し、ガリシアを代表するミネラルウォーターメーカーになりました。

Balneario y manantial de Cabreiroá

2006年になんと「エストレージャ・ガリシア」のHijos de Rivera社が買収!現在ガリシア最強のミネラルウォーターとなっております。

↓最新ガリシアボトル(アルミ缶Ver.)

源泉の施設は訪問無料ですが2021年9月現在はパンデミックの影響で入場できる範囲に制限がある様子。行くときには要問い合わせ。

D.O.モンテレイのワイン

ベリンはガリシアのワイン産地の一つD.O.モンテレイの中心地です。周辺では25軒ほどのワイナリーがワイン作りを行っています。

ガリシア南部は他地域に比べ大陸性気候(夏は超暑い!冬は超寒い!)の影響が強く、力強いワインができます。

モンテレイ Quinta da Muradellaのぶどう畑(2018年訪問)

地元ではベリンの歴史的名所と合わせワイナリーや古代ワイン作りの跡地などをめぐる「Ruta do Viño Monterrei(モンテレイワインツアー)」を実施しています。

毎年8月にはワイン祭りも開催されています。

ベリンで食べるべきもの

ガリシア地方内陸ならではのエンパナーダ、野菜、肉など素朴な料理が特徴です。

近隣・オインブラ村の白ピーマン(Pementos de Oímbra)

ベリンの人気レストラン

人気のレストランを複数のクチコミサイト(Tripadviser、Minube、Restaurant Guruなど)でチェックしたところ、下記のお店が人気のようでした。

Casa do Pulpo Avenida Portugal, 24, BAJO, Verín, Galicia, España

コップワインでタコ齧れる、良さそうなお店です!

まとめ

ポルトガルとの国境の街であり、サンティアゴ巡礼銀の道、ポルトガルの道の通過点でもあるベリン。

2018年6月に、ワイナリー「Quinta da Muradella」(ワイナリー和泉屋さん取り扱い)を目指して、オウレンセからバスに乗ってベリンを訪れました。

内陸特有の強い日差しの中モンテレイ城が涼やかに遠くにそびえていたのを記憶しています。

太陽・土の味わいを強く感じさせるワインと、旨みの強い野菜を楽しみ、夏の印象を強く受けた街ですが、冬はまた厳しく、美しい表情があるはずと、次回は2月のエントロイドに合わせて訪問できたらと思っています。

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