こんにちは!北スペインの食と観光情報、そしてスペイン語学習に夢中なEriko(@greenspainplus)です。
その土地にはその土地のスイーツがある。スペイン料理は郷土料理だ!
ということで、スペイン中に散らばる、スペインの郷土菓子探求をしています。
いつか、訪れるその日を夢見て。
テハスとシガリージョス
バスク自治州の内陸の町、トロサの名物の焼き菓子です。
テハスは、瓦を意味し、シガリージョは巻きたばこを意味します。
先日、東京ビッグサイトで開催されたツーリズムEXPOにて、バスクブースの通訳としてお邪魔した際のこと。バスク州政府のイドイアさんから「何か持っていって欲しいものある?」のメッセージに甘えて、厚かましくもバスク土着のお菓子を所望、現地から持ってきてもらっちゃいました!イドイアさん、感謝!
バスクのスイーツスポット代表、トロサ
トロサは、バスク州ギプスコア県(サン・セバスティアンがある県)の内陸の町です。
トロサへの行き方としては、電車、バス、レンタカー、タクシーの4種類になると思います。
サン・セバスティアンからは南に約30km、電車で30分(4ユーロほど・時間によってどの種類の電車に乗るかで金額が変わります)で行けます。
バスなら1.9ユーロで、1時間ほどかけて途中停車しながら向かいます。周辺の町を通りながら旅をするのが好きな人にはこちらもおすすめ。
レンタカーを借りて運転できる!という方なら国道A-1を南下、30分ほどで到着できます。お酒飲みたいし公共手段は面倒という方ならタクシーでも。
トロサは、そのアクセスのしやすさや名物の豊富さから、美味しいもの好きの方のサン・セバスティアン観光の遠足にピッタリなのでは。
- バスク州のスイーツの首都と呼ばれ、10月にはスイーツ祭りがある
- トロサ豆(黒いんげん豆)の煮込みが名物
- 春先の涙豆(えんどうの若豆)が名物
- 毎週土曜の市場が名物
- 牛肉の炭焼きが名物
トロサの老舗菓子店Casa Eceiza(カサ・エセイサ)
1924年創業、トロサのお菓子屋さんといえば、の老舗菓子店です。
名物のテハス、シガリージョスはもちろん、ボンバ(爆弾)の名前のクリームパンは「Eceizaのでなきゃ!」だそうです。
トロサに行ったら絶対食べなきゃ!
テハス
瓦を意味するTejas(テハス)の名前がついたクッキーで、バターを使った生地にアーモンドスライスが散らされています。
焼き上がった生地を、型に置いて瓦型に湾曲させるチュイール(フランス菓子で屋根タイルの意味)と一緒ですね。
でもこちらはもっとしっかり、ぼくっとした食感の厚めのスペインタイル(笑)で、食べ応えあり。
バターの香り、アーモンドの旨味でめちゃめちゃおいしいです。
サクサクじゃなくてガチッとした食感も手作りならではのノスタルジーを感じます。
シガリージョス
これ、一口食べて驚きました。
この形のお菓子って、たとえばヨックモック(口中サラサラ系ラングドシャの繊細な口溶け)など良く食べるけど、そのイメージで一口食べたら全然生地が違いました。
めちゃくちゃおいしくて感動!
ガリっと厚めの生地の層を噛み砕くと、
濃厚なバターとおいしい砂糖のシンプルな味わいが沁みて、
めちゃくちゃおいしいです!!
トロサ、Eceizaのシガリージョス、すごし・・・!
これだけ「知ってる」見た目の食べ物で、こんな驚いたのは久しぶりです。
さすがバスククオリティだと思いました。