誰かがくしゃみしたときにかけてあげる言葉がある スペイン語勉強#21

こんにちは!北スペインの食と観光情報、そしてスペイン語学習に夢中なEriko(@greenspainplus)です。

Eriko
スペイン語力を活かして、これまでにスペインワインエージェント、イベント通訳、商業冊子翻訳、テレビ動画翻訳などを行うほか、マンツーマンのスペイン語レッスンを1,000件以上提供してきました。

このブログでは、スペイン語学習の独学のコツやスペイン語の使える表現を紹介していきます!

スペイン語でくしゃみって何て言う?

Estornudo

スペイン語でくしゃみはEstornudoと言います。

日本では「はくしょん!」と擬音しますが、スペインではどうでしょうか?

¡Achís!

スペインでくしゃみすると、必ず周りの人が声をかけてくれます。

¡Salud!

または

¡Jesús!

声をかけられた人は、Gracias と返します。

最初は予期しない声がけにびくっと驚きましたが、くしゃみする度に言われて慣れてくると、日本でくしゃみしたときに、誰もがしーんとスルーなことが寂しく感じます。

最初の¡Salud!は、乾杯するときにも使われる「健康」を意味する言葉なので、くしゃみした人にかけてあげる言葉としては違和感ないのですが、

スペイン語でキリストを意味する¡Jesús!の声がけは日本人にとっては何とも不思議。

実はこれには深ーい歴史がありました。

なぜスペインではくしゃみをすると「¡Jesús!」と言うの?

昔々、ギリシャ人やエジプト人にとってくしゃみは「神の警告」と考えられていました。

そのため、くしゃみをした場合には、例えばギリシャ人は「ジュピターがあなたを守りますように」という意味の言葉をかけあっていたとのこと。(ジュピター:ローマ神話の神ユーピテル)

また、午後のくしゃみはOKでしたが、午前のくしゃみは凶とされたり、自分の右側にいる人がくしゃみをすると悪いことが起こり、左側にいる人がくしゃみをすると良いなどと信じられていたようです。

クリスチャンの人々は、異教の神のジュピターの名前をキリストに置き換え、スペイン語では「¡Jesús!」と声をかけるようになりました。

また、連続したくしゃみは病気の現れと考えられたことから、特にペストなどの伝染病が流行した時代などは、病から身を守るためにキリストの名を呼んだ(助けを求めた)とも言われています。

ぜひ明日からくしゃみした人には声がけを

お隣の人がくしゃみをしたら、声をかけてあげてください。スペインカルチャーにかぶれたようで恥ずかしいと思うあなたは心の中でそっと。

それではまた次回!

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2020-12-17

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