なんということでしょう・・・・ガリシア州で本日2020年1月13日をもって民泊一斉禁止、AirbnbやBooking.comから何百もの宿泊施設が削除されたようです。
2020年12月追記:Airbnb見ても、結構民泊出てます。不思議
今後は宿泊施設のみ部屋の提供が可能に
2017年1月、すでにガリシア州政府は民泊を禁止する法令を発布していましたが、最高裁により「住宅所有者の憲法上の権利および自由競争に違反するという判決の警告」を受け撤回するも、新しく2020年1月、今回は個人の住宅の貸し出し禁止が認められてしまいました。。。
今後、ガリシア州内ではホテル、ペンションなどの宿泊施設のみが部屋の貸し出し可能となり、現在まだAirbnbやBooking.comに掲載されている民泊物件は、現在ガリシア州政府の細かい監査が入っており、この数日間で掲載停止とならない場合900〜9,000ユーロの罰金が課せられるそうです。
観光への影響は
お隣アストゥリアスや、北スペインの人気観光地バスクなど他州は引き続き民泊可能な中、ガリシア州のみバッツリ民泊禁止となる影響として、ホテルやその他宿泊施設が豊富な都市部に関しては、観光客にとってただ単に「民泊」という選択肢がなくなる、というデメリットが考えられますが、実際にはホテルなどは諸手をあげて歓迎しているかもしれません。
しかし、これまで民泊があることで潤ってきた地方の村などでは少なくとも州内の12の自治体が部屋を借りることができる宿泊先がゼロになるとのこと。それに伴い自治体の税収入も大幅に減ることが予想されています。
サンティアゴ巡礼の道沿いは特に、多くの小さな村では民泊が盛んだったようです。小さな集落にも、ガリシア地方の文化に触れたい、実際に地元の人の家に泊まって生活を知りたいと海外から訪れる人が多く民泊を利用したと言われています。
ルゴの村で一人暮らしをするホセファさんは、「これから出会うはずだった多くの友人を失ってしまった、また私は村で一人になってしまった」と悲しんでいるという記事が上がっていました。すでにホセファさんの家の部屋の掲載は、海外に暮らす娘さんがインターネットサイトから取り下げたとのこと。
部屋貸しで得ていた収入がなくなったことはもちろん、張り合いを失い、家や庭の手入れをする気力もなくなってしまったそうです。悲しい・・・
参照:Nuevo golpe al rural tras prohibirse el alquiler de habitaciones en la red
今後のスペインの民泊事情
先日バスク州政府観光局の方とお話しした際、バスクに関しては民泊禁止の動きはないとはっきりおっしゃってたので、今後もしばらくは利用可能かと思います。他の地域はまた追って見ます。
スペインでの民泊は、宿泊費が抑えられるだけでなく、実際に地域の家に住むような感覚で過ごせること、また多くはキッチンが使えるのでお料理ができることなどがメリットで、ぐりすぺも2015年以降はほぼ全部民泊でEnjoyさせてもらっていました。
サンティアゴ・デ・コンポステラやオウレンセの民泊でも、オーナーの方達に「また来るね!」と言ってお別れしましたが、もう遊びにはいけないと思うと寂しいです。
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