美しい見所が端から端まで詰まったスペイン。素朴で小さな村が好きな人、中世の世界観が好きな人にはぜひ見てほしい、カスティージャ・イ・レオン北部ブルゴス県のフリアスを、Instagramの素敵な画像とともに紹介します。
フリアスってどんなとこ?
2003年初めてスペインに行った際にたまたま友人に連れて行ってもらったフリアス(Frías)、あまりの美しさに鳥肌がたったことを今でも覚えています。
スペインの「もっとも美しい村々」系ランキングでは常に上位にランクイン、古くはローマ時代から、カンタブリア海とイベリア半島内陸を繋ぐエブロ川の要所としてその地形により特に中世に最も栄えた地域で、スペイン北部の深い緑の中を雄大に流れるエブロ川の「冷たい水」を意味する当時の言葉「Aguas fridas(アグアス・フリーダス)」、が名前のルーツとのこと。
標高600mほどの丘の上に、12世紀に建築されたベラスコ城(Castillo de los Velasco)とサン・ビセンテ教会(Iglesia de San Vicente)を配した中世の造りが今もなお残り、カスティージャ・イ・レオン北部の建築様式として一般的な漆喰と木材の家々が、崖ぎりぎりに建てられている様子はまさに映画に出てくるような中世の要塞そのまま。
今もなお300人のフリアス人が暮らしています。
スペイン秘境の町フリアスの見所No.1 天空に伸びる城
フリアスの魅力、それはごつごつとした岩の上に、天空へ伸びるごとくそびえるベラスコ城です。
岩の上に築かれた塔からは、360度絶景が見渡せます。
お城から見下ろす密集した城下町の美しさと、その奥に連なる緑の山々には息を飲みます。
城中庭から石段を登って景色を楽しめます、細いロープだけなので、上まであがるとかなり怖いです!
スペイン秘境の町フリアスの見所No.2 まるで中世そのままの姿が美しい街並み
城から城下町に降りると、都市部では少なくなった、歩くのも大変なごつごつ石畳、ブルゴス北部特有の木材、漆喰を使った伝統の建築の家々を存分に満喫できます。
街全体が「Conjunto Histórico」(歴史的芸術区域)に指定されていて、どの隙間も素敵。
メイン通りとなるLa calle del Mercado (市場通り)には、古くから営業しているバルやレストランがあります。
スペイン秘境の町フリアスの見所No.3 中世橋
9つのアーチ、全長143mの「Puente Medieval」(中世橋)は、元はローマ時代にエブロ側を渡るために建築され、その後中世において何度か修復された橋です。
穏やかに水を湛えるエブロ川を渡って散歩しながら、フリアスの町の景色が一望できます。
フリアスの美しさが垣間見れる厳選動画
フリアスの小さくも壮大な風景をタイムラプスで切り取った綺麗な映像が見れます。
こちらはフリアスのお城に登った気になれる動画↓
おそるべしレトロ感が漂う、フリアスをたっぷり30分弱映し出すドキュメンタリー↓
スペイン秘境の町フリアスのおすすめバル
Bar La Roca バル・ラ・ロカ
C/ Mercado nº 12, Frías
メイン通りにあるバル、冬行くとテラスもなく、ドアを開けて薄暗い店内に入ると、埃をかぶった装飾が煙で焼けている、石造りのふるーーーいバルです。2004年と2006年に行ったきりなので、ちょっと綺麗になってたりして・・・
スペイン秘境の町フリアスのおすすめレストラン
Mesón Fridas メソン・フリダス
C/ Mercado, nº 10, Frías
おすすめバルの並び、フリアスの元の名前フリダスの名を持つカジュアルなレストランで、Theこの辺りの(カスティージャ・イ・レオン)垢抜けない、土臭い、ベーシックなお料理が食べれます(褒めてます)。
フリアスの場所と行き方
地図を見ると一見、バスクのビルバオやビトリアから近く見えるのですが、公共手段なし!
ブルゴスから80km、Soto y Alonso社のバスがありますが、なんと週二回(月曜と金曜)のみ、ブルゴス発18時30分が1本、フリアス発6時30分が1本のみというなかなかの秘境ぶり。
バスは24の停留所に停まり、1時間50分かかります。
もし月曜の18時30分にブルゴスを出たら20時20分着、その日は寝るだけ、金曜の朝までブルゴスには帰れません。
タクシーだと片道90ユーロくらいはいってしまうかも・・
免許がある方はレンタカーおすすめ、近隣は雄大な大自然に散らばる美しい村ばかりでドライブにぴったりです。
フリアス、行きづらいですが行く価値はあり。
特に中世好き、古城好きはぜひ。
コメントを残す