リバデオは、ガリシア地方北東部の「大聖堂のビーチ」で有名な町です。
こんにちは!北スペイン料理研究家のEriko(@erikogreenspain ) です。ガリシア全体で名物でもあるエンパナーダ、これが地域によって生地や具が変わって面白いんです。
今回は、バスクから夜行バスでガリシアへ入りすぐの街であるリバデオで途中下車し、街で「一番美味しいエンパナーダ」が買えると話題のパン屋さんPanaderia Torviso(パナデリア・トルビソ)へ行ってきました。
リバデオでエンパナーダが一番美味しいと話題のパン屋さん
Panaderia Torviso(パナデリア・トルビソ)
1948年、リバデオで創業
住所:Rúa Reinante, 22, Bajo, 27700 Ribadeo, Lugo
重い荷物を背負って移動していたので、お店に着いた安心感でお店外観を写真に撮るのを全く忘れました!すごい可愛いお店だったのに!
店内は、人が3人も入ればいっぱいになる小さなお店です。(店内の写真もない・・・
お店に入ると、ガラスケースの中にいくつかのエンパナーダが入っていて、ガラスケース/カウンターの奥の壁にパンが並んでいました。
▼注意:音が出ます。
このパン屋さんは、たくさんの種類のエンパナーダを焼いています。
公式サイトによると、二種類の生地(パン生地・練りパイ生地)と三種類のサイズで下記のエンパナーダを作っています。
- ビンナガマグロ(Bonito del norte, cebolla gallega, pimiento rojo y aceite)ビンナガマグロ、ガリシア産玉ねぎ、赤ピーマン、オイル
- 肉(Carne de cerdo gallego, cebolla gallega, pimiento rojo y aceite)ガリシア豚、ガリシア産玉ねぎ、赤ピーマン、オイル
- ソルサ(Picadillo de chorizo)y aceite ソルサ(チョリソの中身)、オイル
- リスコス(Rodajas de chorizo, panceta, cebolla gallega, pimiento rojo y aceite)チョリソスライス、脂身の塩漬け、ガリシア産玉ねぎ、赤ピーマン、オイル
- ハム&チーズ(Jamón york, queso fresco)ボンレスハム、フレッシュチーズ
- 塩鱈とレーズン(Bacalao, pasas, cebolla gallega, pimiento rojo y aceite)塩鱈、レーズン、ガリシア産玉ねぎ、赤ピーマン、オイル
- サンブリーニャス(Zamburiñas, panceta, cebolla gallega, pimiento rojo y aceite)サンブリーニャス(ミニホタテ)、脂身の塩漬け、ガリシア産玉ねぎ、赤ピーマン、オイル
- 鰯(Sardinas, cebolla gallega, pimiento rojo y aceite)鰯、ガリシア産玉ねぎ、赤ピーマン、オイル
公式サイズは下記ですが、店頭で好きなサイズにカットして重さで買うことができます。もちろん公式のサイズで丸ごと購入することもでき、小で20ユーロ程度です。
- 小 Pequeño: 40 x 30 cm.
- 中 Mediano: 48 cm x 30 cm.
- 大 Grande: 60 cm x 35 cm.
町のお店(スーパーではない)で買い物をすると、ビニールがほぼない気がする。
今回は、一番ベーシックな「ビンナガマグロ」と、大好きな「塩鱈とレーズン」を購入しました。
この二つで9ユーロくらいでした。
リバデオで一番と話題のエンパナーダを食べた
皮がしっかり厚くてガリッと硬め。香ばしい香りと、とろっとした具の玉ねぎの甘い香りがします。
食べ途中の写真失礼します。
ガリシア風エンパナーダのレシピには、具にトマトをすりおろしたものを入れることが多いですが、上記のメニューでも表記した通り、そして写真でも見える通り、このトルビソさんのエンパナーダにはトマトが入っていませんでした。
その代わり、全てのメニューに入っているガリシア産玉ねぎがたっぷり入っていて、これが甘い!旨い!
時折出会う赤ピーマンもさらに甘味を追加してくれます。
皮の香ばしさがすごいです、ゴリゴリ、ガリガリ、ボリボリという食感で、今まで食べたエンパナーダの中で一番硬かったかもしれません。
でも具がたっぷり、とろっとしていてちょうど良いバランス。これで柔らかい生地ならすぐベタついてしまうかもしれないです。
旨みが詰まったエンパナーダでした。
こちらは塩鱈とレーズンのエンパナーダ。宿で落ち着いて食べたので一眼で撮影できました。
焼きたてでパン屋さんの近くのベンチに座って食べたビンナガマグロのエンパナーダより、紙に包まれていた時間が長かったので少ししっとりしていました。
が、それでもバリッとしたしっかりした皮です。
あまり練りすぎてない、強面な皮を持つ素朴なエンパナーダです。
ペロリ、塩鱈の小さい塊と、レーズン、そして甘味と旨み爆弾の玉ねぎがたっぷり。
最高に美味しいです。
リバデオは、風食でできた壮大な岩の造形が美しい「大聖堂のビーチ」が人気の観光地でもあります。
もしリバデオに行くことがあれば、ぜひパン屋さん「トルビソ」でエンパナーダを買ってビーチで食べてください!
ガリシアのエンパナーダは、皮も、具も様々な種類があって本当に楽しいです。
私がよく作る生地は油が多くサクサクの生地ですが、こんなガリッとした生地でも作ってみたい!
次回やってみます。
▼サクサクレシピはこちらでどうぞ
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