伝統レシピ通りに作ったチョリソ入りラードパンが癖になる味わい



スペインはパン天国、特に田舎のパン屋さんは美味しい土着パンがたくさんあるんですが、いわゆる「菓子パン」や「惣菜パン」はあまりありません。(パイなどのお菓子よりになるか、ピザなどのしょっぱい系になるか)

しかしアストゥリアスに、みんなが大好きなチョリソを入れたチョリソパンがあるということをみなさんご存知でしょうか・・

その名はPan Preñao パン・プレニャオです。

Pan Preñao パン・プレニャオ

アストゥリアスの祭りには、シードラと合わせて欠かせないというパン、特徴はパン生地の中にアストゥリアス産のスモーク香とピメントンの強いチョリソがゴロンと入っていること。

アストゥリアス語ではBollu preñáu(ボジュ・プレニャウ)、Bolluはスペイン語ではBollo、小さな丸パンの意味、preñáuはスペイン語でPreñado、これは動物のお腹に子供がいる(孕んでいる)という意味です。

ラード入りパン生地のレシピにした理由

色々なレシピがあるのですが、そもそもこのスペインでは珍しい惣菜パンがどのようにできたのかをみてみると、どうやら、

石臼で挽いたトウモロコシの粉が周りに散ったもの(商品にはならないもの)をかき集めた粉と、マタンサ(冬に行われる豚の屠殺)で余った脂(ラード)やパンセタ(脂身)などを混ぜて焼いたもの、という・・(※諸説あり)

なんとも冷たく薄暗い土間が浮かんできそうな、貧しい農家の暮らしがルーツの様子。

現在も、このトウモロコシ粉と豚製品を混ぜて焼いた料理は残っていて、la Boroña(ラ・ボロニャ)と言ってアストゥリアスの村の名産になっていたりします。

こちらはアストゥリアス東部の村Torazuのボロニャ祭り。

ボロニャから、その後アストゥリアスで多く栽培されているセモリナ小麦の粉を使うようになったり、中に挟む具としてチョリソが一般的になったりしながら形を変えていき、いわばボロニャの進化版として現在ポピュラーに愛されるのがパン・プレニャオです。

現在ネット上で拾えるレシピでは多くがオリーブオイルやバターを油脂として生地に入れていますが、もともとマタンサで作られたパンなら、間違いなく当時はラードを油脂として入れていた(または油脂は入れずに水と粉だけだったかも)と思うので、今回はラード入りのレシピで作ってみることにしました。

ラード入りレシピで一番シンプルだったこちら↓の動画を参考に作りました。

チョリソ入りラードパンの作り方

焼きたてラードパン

材料はこちら

  • 強力粉・・500g
  • 牛乳・・180g
  • 卵・・1個
  • ラード・・100g
  • イースト・・生なら25g、ドライなら6g
  • 塩・・大さじ1

作り方

混ぜて、なめらかになるまで捏ねたら1次発酵で倍量に膨らむまで、その後ガス抜きして60gほどに切り分け、チョリソ包んで丸めて2次発酵、その後200℃で15〜20分、良い焼き色が着くまで。

チョリソは硬めのものなら少しシードラで(なければ白ワインで)煮ると良いようです。

上記レシピで16個くらいできます。

2次発酵が終わって表面に牛乳塗ったところ。天板ぎゅーぎゅー
焼けた

チョリソ入りラードパン、食べ進めるごとに癖になる

今回、チョリソけちって、おつまみタイプのスライスチョリソ(KALDIで購入)を数枚挟みましたが、結論、絶対チョリソは丸のままブツで入れる方が美味しいです。

ラード入りの生地なんですが、焼きあがってオーブンから出した時の豚の香りたるや、すごかったです。

肉まんみたいな。けちって入れた数枚のチョリソよりも断然ラードの香り。すごい。

苦手な人は苦手かもです。

さらに、生地はさっくりもっさり、例えるならケンタッキーのビスケットみたいな口当たり。

噛むごとに、芳醇なラードの香り。

チョリソの旨味と合まって、好きな人は絶対好きです。

赤ワイン超欲しくなる味。シードラも一本いけそう。

次回はちゃんとアストゥリアスのチョリソでごろっと作ってみます。

スペインパン修行は続くよ・・超たま〜に

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