ガスパチョの日
みなさんガスパチョは食べたこと(飲んだこと)ありますか?
ぐりすぺはいつも北スペインに行く&航空券の安い冬に行く
ので、汁物といえばファバーダ(白いんげん豆と腸詰の煮込み)やソパ・カステジャーナ(ハモン出汁でにんにくをきかせ、パン、卵を入れたスープ)など熱々ふーふー重ため系が多く、実は、スペインでガスパチョを飲んだことはありません。
そんなぐりすぺのガスパチョのイメージは、スペイン映画「Mujeres al borde de un ataque de nervios(邦題:神経衰弱ぎりぎりの女たち)で主演のカルメン・マウラが睡眠薬を入れて作るガスパチョです。
だいぶ昔に見たので話は忘れましたが、睡眠薬を入れたガスパチョのミキサーを硬い表情で回すカルメンに、「スペインらしー!」と思ったこと思い出します。
ガスパチョを飲んで眠ってしまう人々を見て、同席した警察官がカルメンに尋ねます。
「このガスパチョには何が入っているんだ」
「・・・トマト、ピーマン、玉ねぎ、きゅうり、ほんの少しのにんにく・・・オイル、塩、酢、硬いパンに水・・・」
緊張感と対照的な家庭的なセリフのシュールなシーンに、薬の苦さをほんのり感じる味を想像したもんでした。
ということで2017年のガスパチョの日は「神経衰弱ぎりぎりの女たち」への思い出としてコップで。
※8月1日はガスパチョの日、は京都のスペイン料理界有志「京都コシネロ・カマレロ会」が提唱しています。
ガスパチョ豆知識
ガスパチョの正式名称は、「Gazpacho andaluz」アンダルシア風ガスパチョと言います。
では他にどこ風のガスパチョがあるかというと、
ラ・マンチャにあります。
「Gazpacho manchego」ラ・マンチャ風ガスパチョ
トマトをベースとした冷たいスープのアンダルシア風に対して、ラ・マンチャ風はきのこやウサギの肉などをTorta(トルタ)と呼ばれるクラッカー生地を砕いて入れ煮込んだ温かいお料理です。
トマト、ピーマンなどが15世紀に新大陸発見後にスペインに持ち込まれたことを考えると、アンダルシア風の歴史はそれほど古いものではないのですが、ではラ・マンチャ風が先かというと、わかりません!(レバンテ地方詳しい方お願いします・・)
ただ、アンダルシア風のトマトが入ったガスパチョの前に、現在のガスパチョとは異なる冷製スープがローマ時代からアンダルシアで飲まれていました。
にんにくとタイム、チャービルなどの香草をすりつぶした、ローマ王国の戦士たちが戦いに出る前に飲んだと言われる強壮剤の意味を持つスープです。
これが、現在のアンダルシア風ガスパチョの起源という説が一番のようです。(アンダルシア詳しい方お願いします・・)
じっとり汗をかく夏の日、私は好み的にちょいビネガー多め、にんにくがぴりっとするような強めの味わいで、ローマ時代の戦士のつもりでぐいっと飲みます。
夏を楽しみましょうね~!
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