ガリシア

リベイラ・サクラ

ガリシアは美しい海岸線と緑豊かな内陸に多くの神秘的な伝説が宿り、朴訥とした人々が歌うようなイントネーションの柔らかなガリシア語を話す、そんな場所です。

ガリシアの立地

スペインの北西に位置し、大西洋とカンタブリア海に面しています。

ア・コルーニャ県/ルーゴ県/オウレンセ県/ポンテベドラ県の4県で構成され、豊かな海岸線(リアス)と緑深い内陸部の大きく分けて2つの、まったく異なった特徴を持つ自治州です。

入り組んだ海岸線にはガリシアの地上・地中を流れてきた栄養の多い水が流れ込む
濃い緑に覆われるガリシア内陸

ガリシアの文化

スペインで最も無口でシャイといわれる国民性を持つガリシアの人々は日本人にとっては一番なじみ易い性格かもしれません。多くのガリシアの人々はGalego(ガレゴ)と呼ばれるガリシア語とカスティージャ語両方を話します。(ガリシア語@wikipedia

標識も2か国語で表示、またはガリシア語だけのものもあります。

雨が多く、風が強く吹き、霧が発生しやすいガリシアの気候条件はそのまま人々の性格や神秘的な伝承に影響を与えていると言われています。

また、歴史的にガリシア地方はイベリア半島で最もキリスト教への移行が遅れた土地で、自然を神とする民衆の土着宗教やケルト文化、国教としてのカトリックが混在した期間が長く、スペインの他地域と比べ独特の文化が育った地でもあります。

カトリックの十字架(写真前方)と、ケルト様式のオブジェ(後方)が付いたガリシア地方の伝統的高床式倉庫”オレオ”

カトリックの巡礼の聖地サンティアゴ・デ・コンポステラを有すガリシアですが、その背景には複雑な宗教・政治・民衆による長い歴史があります。

サンティアゴ・デ・コンポステラの大聖堂

ガリシアの食

現在のスペイン料理はアラブやアメリカ大陸から持ち込まれた「新材料」(ナッツ、ドライフルーツ、パプリカ、トマトなど)で多く構成されていますが、ガリシアではトラディショナル、素朴で昔ながらの料理が多く現在も食べられています。

ガリシアの海側の豊富な魚介を使用した料理は非常にシンプルで、素材そのままを活かす料理が多いのに比べ、内陸はミルクやチーズ、小麦、とうもろこしなどを使った保存性の高い料理が作られます。

ガリシアの牡蠣
リアスバイシャスの新鮮な生ガキはレモンだけで
Carne do cardeiro 大鍋で煮たほろほろ牛肉
エンパナーダ ガリシア名物
たくさんの具のバリエーションがあるエンパナーダ

ガリシアはスペインの食の貯蔵庫と呼ばれています。魚介、野菜、穀物、乳製品はスペイン全土へ広くいきわたっています。

バスク地方で有名なチュレトン(牛肉の骨付きTボーンの炭火焼き)も、多くの有名レストランはガリシアからガリシア牛を入荷しています。

ガリシアの野菜

パドロン
ガリシアを代表するピーマン、「パドロン」の名前で知られるピミエントス・デ・エルボン

ガリシアの魚介

ガリシアといえばのタコ!栄養たっぷりのリアス式海岸で育ったタコは味わいが違います。

ガリシアのパン

Pan de Cea オウレンセ県セア村の原産地呼称小麦パン

原産地呼称を持つパン・デ・セア

ガリシアのチーズ

オウレンセ市場の手作りチーズ

ケソ・サン・シモン ルゴのスモークチーズ

ケソ・デ・セブレイロ ルゴのチーズ、フレッシュで酸味がある

ガリシアの菓子

ガリシアのお菓子といえば、Tarta de Santiago(タルタ・デ・サンティアゴ)。アーモンドを挽いた粉と卵、砂糖を混ぜ合わせた生地を丸く焼き上げ、表面に粉糖で十字架の模様を抜き出したデコレーションが特徴です。

サンティアゴ・デ・コンポステラの街には多くの既製品が箱詰めされ売られていますが、バルやお菓子やさんによっては手作りのものも。

Cañas fritas(カーニャス・フリッタス)と呼ばれる、筒状の揚げ生地にクリームを詰めたもの

Filloas(フィジョアス)と呼ばれるクレープのお菓子

ガリシアの原産地呼称製品(D.O.P)はこちら


アルスアウジョア(チーズ)
テティージャ(チーズ)
サン・シモン・ダ・コスタ(チーズ)
セブレイロ(チーズ)
ペメント・デ・エルボン(エルボン産ピーマン)
ガリシアムール貝

原産地認証製品(I.G.P.)はこちら

カスターニャ・デ・ガリシア(ガリシア栗)
ファバ・デ・ロウレンサ(ロウレンサ豆)
グレロス・デ・ガリシア
ラコン・ガジェゴ(すね肉の加工肉)
ミエル・デ・ガリシア(はちみつ)
パン・デ・セア(セア村のパン)
パタタス・デ・ガリシア(ガリシアじゃがいも)
ペメントス・ダ・アルノジャ(アルノジャ産ピーマン)
ペメント・ド・コウト(コウト産ピーマン)
ペメント・デ・オインブラ(オインブラ産ピーマン)
タルタ・デ・サンティアゴ(アーモンドケーキ)
テルネラ・ガジェガ(ガリシア産子牛肉)

ガリシアのワインとお酒

ガリシアには5つのD.O.(原産地呼称)があります。もっとも商業的に成功しているのはD.O.リアス・バイシャスのアルバリーニョを使用した白ワインで、スペイン国内外で非常に高い評価を受けています。また、最近ではモンテレイ、バルデオーラスのゴデージョ種を使用した白ワインも高評価を受け始めています。

各地域で土着品種の復興が活発に進むものの、ワイン生産の従事者の高齢化も進み若手不足に悩む村々が多いそうです。

Rias Baixas リアス・バイシャス >>>リアス・バイシャスの景色

Monterrei モンテレイ

Ribeira sacra リベイラ・サクラ >>>リベイラ・サクラの風景

Ribeiro リベイロ >>>リベイロの風景

Valdeorras バルデオーラス

ガリシア地方は、ぶどうの搾りかす(Orujoオルッホ)で作る蒸留酒Aguardiente(アグアルディエンテ)も有名です。

また、オルッホに火をつけ飲む、魔よけの儀式があります。

ガリシアはお水がおいしいことでも良く知られています。深い緑が生い茂る豊かな自然の地中に流れる潤沢な地下水は、ガリシアの固く目の詰まった岩盤地層を長い時間をかけて流れます。

有名なメーカーはポンテベドラ県Mondariz(モンダリス)村のMondariz、オウレンセ県Verín(ベリン)村郊外のCabreiroá(カブレイロア)の軟水(ガスあり、ガスなし)があります。

ガリシアのみならず、スペイン全国で飲まれています。

ガリシアのお水
ガリシアのお水

Aguas de MondarizCabreiroáより画像引用