TOURISM

スペインワインの地でバス×エノツーリズモ

リオハ ビノブス 

バス×エノツーリズモ

エノツーリズモ(Enoturismo)・・・ワイン観光。

スペインワインの地、リオハ。古くからワイン醸造の歴史が残るスペイン各地でも、19世紀後半にヨーロッパのぶどう生産地を震撼させたフィロキセラ禍(詳細はWikiを参照→ブドウネアブラムシ)により壊滅状態となったフランスから多くの生産者が新天地を求め辿り着いた土地、リオハ。このためリオハには他の地域よりも早くフランスの先進のワイン醸造技術が持ち込まれ飛躍的にスペインの赤ワイントップ生産地として名を馳せることとなりました。

観光地としては日本ではまだまだ印象の薄いリオハですが、ワイン好きなら一度は訪れたい場所。

風光明媚な自然あふれる大地に広がるぶどう畑、鄙びた村々に点在するワイナリー。

好きなワインのワイナリーを目指して訪れるもよし、たまたま訪れた村のワインに恋するもよし。

リオハではさまざまなエノツーリズモのパッケージを用意していますが、その中でも最も手軽に利用できるのが

VINOBUS(ビノブス)・・・VINO(ビノ=ワイン)、BUS(ブス=バス)

以前ぐりすぺでもフューチャーしたのですが、データ消えました!

ということで、先日ビノブスを利用されたMayumiさんから体験談を頂き、掲載させていただくことになりました。

Mayumiさん、貴重な体験をシェアさせて頂きありがとうございます。以下、写真とともに掲載させていただきます。



<<vinobusツアー>> Mayumi

ログローニョの観光案内所では、毎週土曜日にワインツアーを開催しているというので、日程もちょうどよかったので参加してみた。ツアーの所要時間は5時間で、一人17ユーロ。事前にネットで申し込みができ、車でしか行けないようなワイナリーに連れていってくれるので、私のような観光客にはありがたい。

朝9:50に観光案内所集合で、専用のバスで行く。今回の参加者14名ほどで、私を除き全員がカスティージャ語を喋っていたので、たぶんマドリード辺りからの観光客が多いと思われる。

VINOBUS

ガイドのイグナシオさんは、とてもフレンドリーで好感が持てる人だ。彼の話すカスティージャ語は、テレビのアナウンスのように聞き取りやすく、説明の半分以上は理解できた。これはなんとなく嬉しい。
(※スペイン国内には4つの言語があります。地域によって違うのです。一般的に私たちが呼ぶ”スペイン語”とは”カスティージャ語”と呼ばれます)

バスは一路Haro(アロ)へ向けて出発。Haroはログローニョよりも人口は少ないらしいが、リオハの県庁である。ぶどうの栽培、ワインの製造を行ってきたこの県で、アロは重要な拠点だったため県庁になっているということだ。観光客の多いログローニョよりも、ずっと落ち着いていて、ヨーロッパの田舎町という雰囲気が漂っている。町の中心部をちょっと外れると、レンガづくりの農家とぶどう畑が一面に広がり、絵に描いたようなとても美しい田園風景が広がってくる。ここリオハで育てているブドウは、テンプラニーリョがメインである。

到着したのは、Ramon Bilbaoというワイナリー。
http://www.bodegasramonbilbao.es/

VINOBUS

VINOBUS

1924年にアルタ地区に設立された。伝統あるワイナリーだ。案内してくれたのはクリスティーナさん。ワイン製造工程を説明してくれ、貯蔵庫などを見せてもらえる。多くの方がワインは始めから樽で作っていると思われるが、ほとんどがステンレスタンクで製造された後、樽に移し替えられる。Ramon Bilbaoでは、規定の熟成期間よりもじっくりと熟成させるのが特徴。アメリカンオーク樽で熟成させることによって、独特の香りが広がるワインだ。ぶどうの種類や熟成期間によって、価格が変わる。

1097649_10151816513202154_1643631922_o   VINOBUS

試飲したのは、CRIANZA 2010。
足は軽く、飲み口もあっさりしているが、芳醇な香りがする。アメリカンオークで浸けてあるために、香りもさわやかだ。あのBARのイベリコの串焼きに合わせて飲みたいなぁ~と思う味だった。

VINOBUS

スペインのワインは、美味しさと幅の広さと安さにあると思う。庶民的かつどんな料理にでもあるようなワインから、しっかり飲みたい人向けのワインまで、幅が広い。食を前提したワインが多いため、美味しく楽しく食事が進む。「家族と楽しい時間を分け合いたい」「友達と、恋人と、素敵な食事を過ごしたい」、そういうスペイン人の食文化がスペインワインに繋がっていると感じる。

ワインの味は、スペインという国そのものだと思う。伝統も守りながら、多様な文化を受け入れてきた歴史も関係するような気がする。「何でもオッケー」と他者を受け入れてくれる懐の広さも好きだ。

私は専門家ではないので、ワインのうんちくまではよく分からないが、個人的にはフランスワインよりも好きだ。以前、ブルゴーニュワインの産地ボーヌも訪れたが、そこよりも好みのワインがリオハには揃っている。

さて、vinobusツアーの話に戻ると、ワイナリー見学の後はHaroの歴史館と美術館を見学した。エンリケの絵画をガイド付きで鑑賞したりする(でも、説明がスペイン語だし、絵画についての知識がないし、難しすぎて全然わからなかった)。

1078690_10151816517372154_1122485267_o VINOBUS

その後、Haroの中心部で30分ほどの休憩。各自BARで食べたり飲んだりする。ガイドのイグナシオさんに、アンティークなBARに連れて行ってもらった。

ここリオハでは、チーズにフルーツのソースがかかったピンチョスをよく見る。カマンベールチーズの味をもっとあっさりさせたようなチーズだ。これがリオハの赤ワインに合うからたまらない。

VINOBUS VINOBUS

ガイドさんが食べているモルシージャ(豚の血のソーセージ)を一口いただく。実は苦手なのでオーダーしたことがなかった品だが、ここぞとばかりにトライしてみた。レバーみたいな味で、マズくはなかった。想像以上にまともな味だった。

VINOBUS

よく、三陸に来て「ウニが嫌いなんです」という人がいるが、あれは新鮮なウニを食べたことがないからであって、女川でウニを食べさせると必ず好きになってもらえることが多い。

モルシージャはそれに近いのではないだろうか?スーパーで売っている安いやつは美味しくないし、味も動物臭い。が、ここリオハで食べてみると驚くほど新鮮だった。レバーを好む人ならきっと好きな味だ。

集合時間にほろ酔いでバスに乗り、1時間ほど眠り込んでしまったら、あっという間にログローニョに到着していた。

そんな感じでvinobusツアーは終了した。ワイナリーを見学したいという観光客は、ある程度大人が多いし、試飲と美術館の見学がセットで、17ユーロという価格も悪くないと思う(他のワイナリーを見ると、見学に20ユーロ取るところもある)。ログローニョを旅行してみたいと思った方は、ぜひvinobusツアーをチェックしてみて欲しい。

Mayumi



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