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影さえも美しい、サンティアゴ・デ・コンポステラ。


(2010年投稿、復元を再投稿です)

何に対しても、インスピレーションを一番大切にしています。

考えて考えて出した答えより、直感で感じた印象が一番本物だと思えるのです。
人に対しても、物に対しても、場所に対しても。今までスペインで訪れた街で、心が震えたのはブルゴスだけ。色々な街に行きましたが、今まで同様の感触を得た街はありませんでした。

ところがなんと今回2ヶ所で、心震える瞬間がありました。理由はないのに、ただ、もわーーーーーーっと体中を感動が包むんです。
何ってわけではないので、説明はできません。感じるんです。涙が出そうで出ない、くしゃみが出そうで出ないみたいな、むずむずしてどきどきして、叫びたくなる、その1ヶ所が、ガリシア州、サンティアゴ・デ・コンポステラでした。

圧倒的な美しさ、どきっとする寂寥感、音、光、匂い。

2日間と半日ほど滞在したのですが、あまりの美しさに目が乾燥しました。
瞬きする瞬間でさえ、惜しかったから。

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よければ、この音楽(カルロス・ヌニェス)を聴きながら、ガリシアを感じてもらえればうれしいです。

空港から友人の車で市街へ向かいました。照りつける太陽と、真っ青な空、生き生きとした緑。
あぁ、やっぱりここはガリシアなんだなぁと、その緑の瑞々しさから感じました。
ブルゴスの緑とも、バスクの緑とも違う、濃い緑。

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街の中心から徒歩で5分の友人宅から、住宅街を抜けていきます。

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住宅街を進むと、大聖堂がちらり。なぜこんなに空が青いのでしょうか。

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廃れている建物が好きです。崩れかけならもっと好きなんですが、寂れた感じがたまりません。

ホタテマークが彫られた玄関が並んでいました。

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左手にパラドール、右手に役所。間を進んで行くと広場に出ます、そして目に入るのは・・・

サンティアゴ・デ・コンポステラ大聖堂です。

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青い空と、遠くで響くバグパイプの音色と、鳩の羽ばたき。
広いPlaza do Obreiro(プラサ・ド・オブレイロ)に、寝転ぶ人、座り込む人、通り過ぎていく人。
みんなが首を上に向けて、カテドラルを見つめていました。

 

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800キロ近い巡礼の道を歩きぬいて、この広場に着いたとき、人は何を感じるんですかね。
感動なのか、安堵なのか、疲れなのか、寂しさなのか。
大きなバックパックを背負った人達は、叫んだり、走り回ったり、寝転がったり、乾杯したり、していました。

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広場を突き抜けて、カテドラルに沿って左に入ると、Plaza de Platerías 銀細工の広場。

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その名の通り、写真の左方向に小さなシルバー専門店が4,5軒連ねているほか、まわりも銀細工の店がたくさんありました。

1軒のお店でサンティアゴの顔が彫られたシルバーのメダルと小さな貝殻のトップにチェーンを組み合わせてオリジナルのネックレスを作ってもらいました。全部合わせて19ユーロくらいだったでしょうか。

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半日、地図も見ずに旧市街を歩いていました。この街は、小道マニアにもたまらない街。

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さりげない看板や街灯も可愛らしい。

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フレーバーオルッホ、お土産用だから高いです。

 

 

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ガリシア料理のエンパナーダもいろいろな味が

 

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ガリシアのチーズ、サンシモンやテティージャたちも並びます。

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喉が渇けばバルに入り、Cerveza con limón(セルベッサ・コン・リモン)、ビールのレモンソーダ割りを。
だいたい一杯1.2ユーロ~1.5ユーロくらい。

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一杯頼むごとに、タパスを一皿くれます。三皿出てきたところもありました。

これは頼んだセシーナ(牛の生ハム)北西部の名物です。

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お菓子屋さん大好き。色とりどりのフルーツの砂糖漬け。田舎くささがたまりません。

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十字架マークのタルタ・デ・サンティアゴが並んでいるガリシアならではの光景

 

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バル通りのショーウィンドウ。ガリシアは牛肉が有名です。

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もちろん、の巡礼グッズ。杖、本当に欲しかった

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ワインショップで、ガリシアのワインを赤と白、一本ずつ買いました。

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細道に入ったところで、おいしそうなパン、こういうソフトなパンはスペインではあまり見ないのでぜひ試したい、と入ってみました。

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中にはたくさんのGalletas(ガジェッタス)、クッキー。オレンジとチョコレートや、ジンジャーとレモンなどの組み合わせや、カレースパイス入りのものも。そしてなんと驚き。”Macha”味もありました。

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優しそうな女性店主に尋ねると、「抹茶は日本人の友達にもらったの。香りがいいから人気よ。それからその友達にもらった甘納豆もとても感動したから、それを練りこんだクッキーも作りたいの」とのこと。
このお店についてはおとぎ話のパン屋さん参照

手に持っただけでほろほろ崩れる、優しい味のMantecados de Almendra(マンテカードス・デ・アルメンドラ)、アーモンドのマンテカード(ラードを使ったクッキー)を2枚購入。

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手作りのTarta de Santiago(タルタ・デ・サンティアゴ)を出してくれるバルを見つけました。

箱入りの工場生産のものとは別物だから!と、店主のおじさんが力説。
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アーモンドの濃い香りと、しっとりとした食感、甘さも意外と控えめでとってもおいしかったです。

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市場も行きました。結構小さめ。八百屋さんのおばちゃん優しかった。

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この街に住みたいと思いました。ガリシアなまりはちょっと厄介だけれど、歌うような優しいイントネーションにうっとりして、もう意味なんてどうでも良くなってしまいました。

心洗われた気持になったのは、ここが神聖な巡礼地だからなのか、
ガリシアの緑を吹き抜けてきた風が爽やかだったからか、
バグパイプの透き通った音色のせいか。

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また必ず、私はここに戻ると思いました。
サンティアゴ・デ・コンポステラ。

・・・・・・

追記:サンティアゴ・デ・コンポステラのカテドラルは2015年現在クリーニングにより覆いがかけられています。
2010年当時の、カテドラルは、苔むし、花が咲き、それはそれは、おとぎ話に出てくるような建物でした。

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それは少し、寂しいような気もしますが、これらはクリーニングによって真っ白なきれいな姿となるでしょう。これから先も長くしっかり建っていてもらうための大切なメンテナンスです。

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