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火と波と砂。ア・コルーニャのサン・フアン祭り。

サン・フアン祭りは、スペインの各地で行われる夏至のお祭りです。

スペイン国内のみならず、ヨーロッパ各国から何万人と人が集まるア・コルーニャのサン・フアン祭り、6月23日当日。

サンティアゴ・デ・コンポステラの美容院で髪を染めていたら友人から電話で2択、「ア・コルーニャのもっともポピュラーなビーチ、Riazor(リアソル)にて典型的なサン・フアン祭りを体験する」もしくは「ア・コルーニャ郊外の村の小さなビーチで、友人同士でサン・フアン祭りを楽しむ」で、後者に即決。

”郊外の村の小さな”っていうキーワードに弱いんです。サンティアゴ・デ・コンポステラまで迎えに来てくれた友人とア・コルーニャ市街から車で30分ほどのBergondo(ベルゴンド)へ移動。その間も、木材を背負った人たちがビーチへ向かう姿をたくさん見ました。

本当に小さな郊外の住宅地でしたが、ビーチはとっても素敵。

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木材を持ち寄って焚き火の準備が着々と。(夕方4時)

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木を投げてる彼は日本へ旅したことがある好青年、また日本に行きたい!って。

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トラックで次々と運ばれる木材。どこから集めてきたのか。

だんだんと、夕暮れが。

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あとは日が暮れるのを待つだけ。

あと少し、あと少し。

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さあ、祭りのはじまり。

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ガリシアのビール、Estrella Galiciaを飲みながら、ポテトチップスをつまんで、たばこを吸って、ガリシア語のアクセントに酔いました。

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繰り返す波の音、火のはぜる音、木の燃える匂い、ビールの味。
足の裏の細かく冷たい砂が、唯一現実だって思い返させてくれます。
真っ暗な浜辺に、ただ、火が燃えていました。

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生火がこんなに熱いってこと、忘れていました。
氷をたくさん入れたラムコークの冷たさに痺れ、もう誰が何をしゃべっているのか、誰かが弾いているギターの音色と、歌うようなガリシア人のイントネーションがあいまって、冷たい砂でさえ、その一粒一粒がうごめいているような非現実の感触。
私はMariaっていう名前をつけられて、Mariaはガリシア人たちにブルゴスの美しさについて語り、ガリシア人たちは、優しく聞いてくれました。

飲む。飲む。

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村の若者全員集合。

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いきなり仲間に入れてくれてありがとう。みんな優しかった。

服を着たまま海に入って、波にさらわれそうになりながら、水をかけあって笑った、一番夜の短い夏の日。

願い事を胸に、3回焚き火を飛び越えるとその願いが叶うらしいです。

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燃えきって小さくなった焚き火を、飛び越えた3回目
酔っ払いきった朝方4時、固いデニムのミニスカートはまだ海水を含んでいて、
飛び越えた瞬間に足がもつれて
しっかり燃える炭の上にひざから着地。
みなさんも参加の際は要注意。
ひざ下と足首に直径10cmのやけどしました。酔いが一気に冷めるくらい、痛かったです。

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火が、だんだんと小さくなって、火が昇り始めて、人が帰り始めて。

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寂しくなって、みんなが燃えるものを探してきて火にくべるけど、あっという間に燃えてしまう。

1年で一番短い夏の夜の日、夜の暗さにまぎれて、酔って、Mariaと名づけられ、
初めて会った若者達に混ざりながら、魔法のような時間を過ごした、サン・フアン。

ハーブの束や、音楽隊の行列には出会えなかったけど、今でも目を閉じると、
波の音、火のはぜる音、ガリシア語の歌うような会話が耳によみがえります。
大切な人たちと知り合えた、大切な日になりました。

*この祭りの日、ビーチには酔った若者があふれ、海外からも多くの観光客が集まります。浜には材木から外れた金具や釘、とがった木材などが散乱しています。参加される場合は、底のしっかりしたスニーカーをはき、貴重品は常に意識して手元から離さないか、手ぶらをオススメします。

(2010年6月投稿を再投稿)

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